社長ブログ

 サポーターの増上寺です。今日は忙しい社長に成り代わり、代打日記をお送りします。
 さて、私がこの会社に入社してまもなくのことでした。社長の案内で本社工場見学に行きました。「行きました」といっても建物はすぐ隣。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、リングアンドリンク株式会社本社は治工具メーカーの工場です。私も勿論ご存知だったわけですが、その内部に立ち入ったことは無く、かなり興味津々。建物も仕事内容も違うので、ソフト事業部は本社と関わりを持つことが少ないのです。
 精密機器の工場は聞くも見るも初めて、気分はまさに小学校社会科見学。ミリメートルより小さい単位を操るどでかい機械、それを操る人々。うわぁ、すっげぇ。なんか感動するなぁ。会社の歴史を交えながら、社長の解説は続きます。
 「最後がここ。ここでね、昔は1日16時間働いてました。この機械を操って油まみれで」
風の中のすぅばる~ 砂の中のぎぃんが~
 ああ、何処からともなく中島みゆきが聞こえる。
 「会社が本当に危ない時、文字通り寝る間もなく働いてました。そして今があります」
つぅばめよ~ ちぃじょうのほしぃは今~ どぉこにあるのだろう~
 ああ、なんだか感動です。いい会社に入れて良かった。
 「寝る間も惜しんで働いていた頃、いつもくたびれた汚い格好をしてました」
 わが社では毎週月曜日、全社朝礼があります。ある日の社長のお話。
 「その姿のまま取引会社に納品に行ったりしてました。それだけ頑張ってるって姿で行くのがいいと思ってたんです。ところが、ある日言われたんです。
 それだけ無理しないと、うちの仕事が出来ないのかな、って思っちゃうよね
 それで気づきました。就業時間内できちんとできる仕事、それでもちゃんと仕事をしてくれると言う安心感を、仕事先の人にこの姿は与えていないと。
 それから外出する時はいつも綺麗な姿で、洗濯をした清潔感のある姿をして出かけるようになりました」
 人を見かけで判断しない、なんてことは良く言われることですが、それは半分は本当で半分は嘘だと思っています。見かけが人に与える印象というのはとても大事だと以前から思っていましたが、社長も同じ事をおっしゃっているのでしょう。人を判断する時に見た目だけで判断するのはいけませんが、判断される側に回った時には、見かけも気にしなければならないのです。
「ところで増上寺君」
「はい」
「ブログの写真のことだけどね。アレ、やだな」
 実は私、このブログの設定やら何やら、初期段階で担当していたのでした。
「いや、嫌だと言われても、決定する前に何度もこれでいいですかって確認お願いしたじゃないですか。今更そんなことを言われても」
「なんかね、毛が少ない気がする」
 社長、人は見かけじゃありませんよ。たぶん。


Posted by 増上寺 : Comment(3) | 2006.3.24.