昨晩夢を見ました。
気が付くと川原に倒れている自分がいました。
足が水に浸かっています。おそらく反対の川岸から泳いできたのでしょう。
顔を上げてあたりを見回してみると、もやに翳っています。
目を凝らしてさらに周りをよく見てみると、木でできたうすらさびしい看板がひとつ。
私は起き上がってその看板のところに行って見ました。
それは看板ではなく、道しるべでした。
「こっちが閻魔大王」
やっぱり私は死んでしまったのです。そしてこの川は三途の川。
既に渡ってしまった私は閻魔様のところへ行って裁きを受けなければならないのでしょう。
(仕様がないなぁ)と思いながら私は歩いていきました。
途中に大きな赤い門をくぐり、雲の道を長いこと歩いていくと、
さらに大きな木の扉がありました。
不思議なことに、とても大きな扉なのに手で押すと簡単に開いてしまいます。
そしてその扉の奥に、二匹の家来を従えた閻魔様がいたのです。
「おまえは何でここに来たのかわかるか」
「いえ、わかりません」
「なんというやつだ。正直に白状しろ」
「いや、原因がたくさん浮かびすぎて、どれが本当の原因だかわからないんです」
「だったら教えてやる。お前がここに来たのはインターネットをみんなに使わせたからだ」
「へっそれが何で悪いのですか。」
「大悪だ。インターネットの普及は人と人との関係を気薄にした。
言葉を発することなく話をしたり、他人と触れ合うことなく商売をしたり、
そんなことばかりする冷たい社会にしたのはすべてインターネットのせいだ。」
「でもそれだって別に悪いわけじゃぁと思うんですが。
メールのせいで電話で直接話しをしなくなったからといったって、メールは手紙ですよ。
電話で話すより手紙のほうが人間としての思いは伝わると思うし、ましてやホームページで
商売することが人のふれあいをなくしたなんて、勘違いもはなはだしいことです。
お店に行って接客されたら、普通のお客さんは言いたいこともいえなくなるのが普通じゃないですか。
ははーん、そうか、閻魔様も威張ってばかりで、一般のお客さんの気持ちがわからないんだ。」
「なんだと!」
閻魔様の大きな腕が横にあった木槌をつかみ、
私の頭に向って思いっきり振り落とされました。
はっ。
いつものようにひどい二日酔いの朝でした。
結構リアルな夢を見ちゃったなと思いながら、ゆっくりベットを抜け出し、
歯を磨いて、野菜ジュースを飲んで、新聞を見ながら今日の予定表を確認します。
今日もびっしり予定が詰まっているなぁと思いながら、背広を着てコートをはおり
マフラーを巻いて今日も出かけます。夢の続きを話すために・・・・・・
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Posted by 増上寺 : Comment(0) | 2006.1.5.