社長ブログ

年末@dreamDAY&大忘年会

するってぇと

 今年もこの季節がやってまいりました。品川でやるあれです。
 12月21日「@dreamDAY&PARTY
 現在の日本におけるインターネット不動産をテーマにした最大の勉強会。昨年の参加者は250名。今年はもっと多くなりそうです。
実は我々が提供している@dream2000は、そのソフトのコンセプトや機能についてはもちろん自信がありますが、機能としての最大のコンセプトが「設備」であるため「使い手」によって大きく効果が左右されます。
設備とはどういう意味かといいますと・・・・・・
今から20年前私は機械職人でした。旋盤やフライスなどを使って鉄やアルミを削る、機械加工屋さん(昔のリングアンドリンク:現在も加工業やっています)の職人だったのです。
旋盤という機械は丸い材料をつかんだ機械が、ぐるぐる回転しているところへ刃物を押し付けて削っていきます。
フライスという機械は、四角い材料を万力という道具で固定して、回転した刃物が材料を削っていきます。
どちらもその機械を作っているメーカーがあり、その設備を導入して職人たちが加工をしています。日本中の工場で毎日旋盤が丸い材料をぐるぐる、フライスでは四角い材料をがりがり・・・・・・・・・・どんな工場だとしてもそれは変わりません。
どこそこのメーカーの旋盤は使いやすいとか、精度が出るとかはありますが、お金を出せば誰でも買うことができます。
しかしおんなじ機械を使って、おんなじ刃物でおんなじ材料を削っても出来上がる製品の品質は職人の腕によってまちまちになるのです。そのことが職人が存在できた理由であり、ビジネスとして市場が成り立つ理由なのです。
もし、機械を買えばどこでもおんなじ製品ができたとしたら、一番いい機械を買える会社、つまりお金を持っている会社が一番になるに決まっています。そして小さな会社は消滅していきます。
どんなに素晴らしいビジネスモデルを考えたとしても、その商品が画一的であった場合、いつかは数社が市場を席巻しまうということです。
コンビニエンスストアやスーパーの進出によって、日本中からいくつの八百屋さんが消えたことでしょう。いくつの牛乳屋さんがなくなったのでしょうか。
インターネットは中小の不動産会社に喜びや不安を与えています。うまく対応できない会社にとって、どんどん進むインターネット化は大きな不安要素です。
しかしうまく使っているとか、もうけていると周りから言われている不動産会社でさえ、漠然とした不安感があるものです。
それはなぜでしょうか?
そこにインターネット特有の、正確に言えばデジタルという仕組みの問題点があります。
根上社長はHPを研究して、自分でホームページビルダーを使いこなし、インターネット不動産を成功させました。しかしインターネットは誰でもが使えるツールであるだけでなく、オープンなインフラです。今うまく行っているとしても、ライバル店は根上社長の会社のHPを研究することができます。
ブランド力を高めるために堀口社長はFCに加盟しました。しかしFCの本部はマスコミに宣言します。来年は1000店、再来年は1500店と。最初に加盟店に伝えたエリア戦略をなし崩しにして、ライバル店を増やして行きます。エリア戦略をなし崩しにしたことにより、加盟店が増えなくなったら、直営店を出してさらに収益の拡大を図るしかありません。FC本部の株主たちは成長が止まることを許さないからです。そのうち日本中がFC店になってしまいました。そのとき堀口社長は気がつきます。「日本中がFCになっちゃったけど、俺がFCに加盟している意味ってあるのかな?」
インターネット不動産を簡単に効率よく行えるソフトウエアを購入した長谷川社長。最初はうまく行っていたけど、ソフト会社はどんどんソフトを販売するので、いつの間にか周りの会社もインターネット不動産会社になって差がなくなってしまいました。
「最初は良かったんだけど、みんな同じソフトを買ってしまったから、どこも差がなくなっちゃって。今じゃもうあんまり効果がないや。これから先どうなるんだろう」
根上さんや堀口さん、長谷川さんだけでなく、意識しているかどうかは別にしても、経営者の嗅覚が、(こんなことが起きるのではないか?いやもう起きているのではないか?)
そんな風に感じて漠然とした不安を感じるのです。
【おんなじ機械を使って、おんなじ刃物でおんなじ材料を削ってもできる製品は違う。】
「いや不動産物件は変わらない。俺たちは不動産会社であって建築会社じゃないから、そんなことできないよ」という社長さん。
間違っています。
契約までのプロセスの作り方が、不動産会社にとっての「腕」なのです。そして消費者の願いなのです。従来のアナログ時代には契約するのかしないのか、まだわからないお客様に対して時間を使うことは非合理的でした。だからできるだけ早く契約に持ち込める営業、つまり契約寸前のお客様を見つける能力。そしてそのお客様を契約に持っていく能力。それらをもっている社員が成績を残すことができました。プロセスをカットすればするだけ効率が良かったのです。
しかし無料でコミュニケーションを取れるインターネットの登場と、手間をかけないでそのコミュニケーションを「継続」することができるデータベースの存在が、新しい契約へのプロセスの構築を可能にしました。
お客様は納得して契約したかったのです。チラシを見て問い合わせをしてきたお客様はそれ以外に情報を収集する手段がなかったから、仕方なく来店しただけなのです。
インターネットの登場はそんなお客様のストレスを解消させました。
わかってください。お客様は便利だからインターネットで不動産物件を探しているのではないのです。インターネットを使うことによって、毎月毎月何万円ものお金を払うかもしれない賃貸契約。一生を左右するかもしれない売買契約。そんな契約を納得して行うことが可能になるかも知れないと思ってインターネットを使うのです。
「ホームページにこんな機能があります。」「こんな検索ができます。」「きれいな写真がありますね。」「見やすいホームページですね。」消費者から見るとこれらはひとつも契約をする理由にはなりません。
インターネットは決して集客の手段ではありません。12月21日の@dreamDAYはインターネットの登場によって、契約をむすびたくなるサービスを提供することができる職人たちが一同に会し、そのノウハウを公開する日本唯一の機会です。
インターネットをコミュニケーションツールとして使いこなせるあなたの価値が職人の域に達すれば、だれに真似されようが、FCに加盟しようがしまいが、同じソフトを導入するライバルが増えようが増えまいが関係なくなります。
そして自分の腕に自信がついたとき、漠然とした不安が消えていきます。腕に自身のある職人が自身を持って生きられるように。そんな職人を育てられる会社の社長が胸を張って経営できるように。我々はそんな不動産会社をたくさん作るために仕事をしています。それがインターネット不動産のあるべき姿だと考えているからです。
すでに@dreamを導入された会社さんたちに向けた勉強会は、発売以来200回を越え、たくさんの職人技の紹介がされてきました。そんな中で今回12月21日に行われる@dreamDAYは一年間を通して最大のイベントです。
10社の事例発表だけでなく、さまざまなイベントを行います。@dream導入ユーザー向けのイベントですから、決して何かを売るためのものではありません。皆様の日々の業務に役立てるだけでなく、腕に自信を持って前向きな経営者になるためのきっかけにするために行うものです。
年末の忙しい折ではありますが、交通費を使ってでも、宿泊費を使ってでも、是非ご参加ください。リングアンドリンクソフト事業部一同、皆様のご来場をお待ちしております。


@dream2000 オブ・ザ・イヤー

スケジュールとお申し込み
(お申し込みの際には「バックドロップを見た」とアンケート欄にご記入下さい)


2 thoughts on “年末@dreamDAY&大忘年会

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  • 椎原 徳一 より:

    契約をむすびたくなるサービスを提供することができる職人たちが増えることは素晴らしいと思いますが、いくら道具(ソフト)がよくても使い切る職人はある一定線で増えないのも一方では悲しい現実だろうと思います。ちまたに溢れる努力不足の営業が淘汰され、顧客主義でなければ継続できないソフトであるように感じ共感できました。この@dream賃貸版ソフトの費用や他必要経費を詳細に教えてください。自分なりに検討したいと考えております。著書「インターネット不動産経営」に掲載されている業者さんのHPは見させていただきました。よろしくお願いいたします。

  • 金丸です。 より:

    ご参加ありがとうございました。上記了解いたしました。

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    Posted by 金丸 : Comment(2) | 2006.12.16.