社長ブログ

倒産統計に学ぶ

するってぇと

今日雑誌を見ていたら、戦後最長の景気回復のなかで倒産件数が5ヶ月連続で前年同月比増加。しかもそのうち不況型倒産が7割にも及ぶことが書かれていました。
さらにバブル崩壊以来、倒産会社の業種は不動産もしくは建築がずっと主流だったのですが、ここに来て小売業の倒産が激増しているそうです。
倒産には「放漫経営」(好き放題お金を使って資金繰りがつかなくなる)
「連鎖倒産」(受け取り手形や受け取り小切手が不渡りになる)
「設備投資の失敗」(旅館などの倒産の多くがこの形。新規設備投資をすれども、売上や利益が思ったほど伸びずに、資金繰りがつかなくなる)
などがありますが、バブル崩壊以来ずっとこれらの要因が主流でした。
それがとうとう不況型倒産(販売不振、売掛金回収難、業界不振など)が主流となったということです。
さらに記事には、こんな表現が多用されていました。
「力尽きた」
バブル崩壊以来15年。必死に頑張って経費を削減し、努力をしてきた。世の中全体の景気は良くなってきているんだから、あともう少しの辛抱だ・・
と頑張ってきた中小の小売業が力尽きているそうです。
こんな記事を見ていると、格差社会(大企業と中小零細企業)(首都圏と地方)などと声高に叫び、政治が悪いなんていいそうな評論家がたくさんいますが、この現象は政治のせいではなく、絶対インターネットのせいだと思います。
小売業はもっともインターネットの影響を受けやすい業種です。どこでも買えるものを、買いやすい立地(小さな町の商店)選びやすい場所(スーパー)を提供することによって成り立ってきた業種ですから、インターネットの力にはまったく及びません。
これからの店舗はショールームとなり、手にとって、触って、感触を確かめてから「ネットで買う」消費者が主流となり、どこでも買える商品は一番安いサイトで買うことになるため、プライベートブランドの構築が出来ない商店やスーパー、百貨店は生き残ることは難しいでしょう。
そしてインターネットの影響は他の業種にも普及していくのでしょう。
不動産業界でも今のネット化が、ある程度のレベルに達したと考えている人がたくさんいます。しかしその方たちはほとんどがシステムの提供者であり、写真、間取り、動画、メルマガ、ブログ、RSS、などの技術的な観点から、もう十分やったと考えているからではないでしょうか?
現在の小売業の不振から読み取れることは、ネット社会でのビジネス変化にもっとも大きな影響を与えるのは、消費者が「ネットの特性に気がつく」ことによる変化です。
イトーヨーカドーに行って見たセーターが、ネットで安く買えるとわかった消費者と同じように、あせって買わなくても、借りなくてもいくらでも物件はあるんだと知ってしまった消費者が出てきたとき(必ずそうなる)どんな不動産会社を選ぶのか?それがこれから生き残る不動産会社の条件になるんでしょうね。


One thought on “倒産統計に学ぶ

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  • 不動産業界は新しい時代に/するってぇと……

    宮澤さん、金丸さん! 
    こんな答えでいいですか!
    オンライン不動産株式会社、社長ブログ。
    お客様のために、心の通うオンラインシステムを目指して。
    から
    ■ネット対応が遅れている不動産会社の営業現場は……
    新しい時代に企業を進化させた者しか生き残れない
    本当に厳しい時代に
    https://kaijin21.jugem.jp/?eid=100
    2007.03.23 Friday
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ネット対応が遅れている不動産会社は、今の新世代の消費者に相手にされずに営業が出来なくなっています。
    そして、このような古い体質の不動産会社は、そこで働く若手社員からも見放されて、社員の流出が止まらずに営業現場が崩壊して行く現象も同時に起きているのです。
    しかし、この急激な変化に対応出来る不動産会社の経営者の少ないのも事実です。
    不動産業界は新しい時代に企業を進化させた者だけしか生き残れない、本当に厳しい時代になって来ました。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    金丸信一の黄色いバックドロップ
    リングアンドリンク株式会社
    から
    ■不動産業界でも今のネット化が、ある程度のレベルに達したと
    考えている人がたくさんいます。
    するってぇと……
    https://blog.at-dream2000.jp/category/912096.html
    2007年03月22日
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    不動産業界でも今のネット化が、ある程度のレベルに達したと考えている人がたくさんいます。しかしその方たちはほとんどがシステムの提供者であり、写真、間取り、動画、メルマガ、ブログ、RSS、などの技術的な観点から、もう十分やったと考えているからではないでしょうか?
    現在の小売業の不振から読み取れることは、ネット社会でのビジネス変化にもっとも大きな影響を与えるのは、消費者が「ネットの特性に気がつく」ことによる変化です。
    イトーヨーカドーに行って見たセーターが、ネットで安く買えるとわかった消費者と同じように、あせって買わなくても、借りなくてもいくらでも物件はあるんだと知ってしまった消費者が出てきたとき(必ずそうなる)どんな不動産会社を選ぶのか?それがこれから生き残る不動産会社の条件になるんでしょうね。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    宮澤さん、金丸さん! 
    こんな答えで
    いいですか!
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    変化から変容の時代へ舵をとれ
    2006年までの変化(Web1.0→Web2.0)から
    変容が始った2007年
    今後はビジネスのエコシステム(生態系)が
    変わっていく
    SM/Social Media
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    FDJ社/浅見メモ
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    ■不動産業ではありませんが、Web2.0/2007年春のトレンド
    https://fudou3.jugem.cc/?eid=3270
    2007.03.20 Tuesday
    author : fudou3(浅見貞男/Homeseeker)
    ■不動産業の2.0 バージョン/NEXTステージを読んでおく https://fudou3.jugem.cc/?eid=3286
    2007.03.23 Friday
    author : fudou3(浅見貞男/Homeseeker)
    ■FDJ社が描く!「不動産グーグルゾン物語」2015年への展望 https://fudou3.jugem.cc/?eid=3292
    2007.03.24 Saturday
    author : fudou3(浅見貞男/Homeseeker)
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    FDJ社では「不動産業Web2.0」バージョンへの
    進化を進めるのにあたって
    Never Stops! Optimization
    あなたの会社・Webサイトの最適化で
    経営と営業の最大効果を!
    NSO(エヌエスオー)宣言を行いました。
    https://fudou3.jugem.cc/?eid=2729
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    不動産業でも/Never Stops Optimization
    あなたの会社・Webサイトの最適化で
    経営と営業の最大効果を!
    NSOは、「不動産業Web2.0」バージョン
    ?〔台頭する新しい家探しネットユーザー〕
    に対する
    ?〔優しい応接が導くストレスがない経営〕
    の実現に向けた
    ?〔FDJ社からの提案とスローガン〕
    です。
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    Posted by 金丸 : Comment(1) | 2007.3.22.