先週は金曜日に会社にいければ、なんと4年ぶりにまるまる一週間会社に出勤できたのですが、残念ながら病院に行くこととなり、さらに夕方から都心で打ち合わせがあるため記録はお預けとなりました。これだけ会社を空けていてもなんとかなるのは、それこそITのおかげです。全国どこへ行っていても携帯電話はあるし、ノートパソコンで資料はみられるし、指示もできます。経営の生産性の向上ですね。
さてそんな私が仕事で津々浦々を旅してまわっていると、日本のマスコミはまったくもって正確な情報を流していないなと時々(最近はたびたび)感じさせられます。その中で近年特に気になっているのが「地方は疲弊している」というマスコミの報道姿勢です。
東京ばかりがいい思いをして、地方に行けばいくほどつらい思いをしている。というような報道をよく聞きます。たしかに地方に行くとみんな景気が悪いとは言います。しかし「去年と比べてどうですか?」と聞くと「去年も同じように景気が悪かったよ」とおっしゃいます。「ではその前は?」と聞くと、「その前も何も、ずっと前から景気が悪いまんまだよ。変わんねぇ」
いやそれは景気が悪くなってないってことです。不景気の定義はいろいろありますが基本的には過去より悪くなったって事が不景気だということ。それに地方のみなさん、みんな大きな家に住んでるし、車もいいの乗ってるし。。。。
実は今最も景気が悪いのは東京です。(不動産に限らず)間違いないと思います。それも特に都心。外資は原発事故であっという間に逃げちゃいましたし、そもそも東京は人口が増え続けてると言っても、それは65歳以上の高齢者が増えているのであって、生産者人口が伸びているわけではありません。
東京には人口が多いだけでなく、大手企業の本社機能が集中しています。なぜここまで集中しているかといえば、それは単純に他の本社に行きやすいから。それもITの発展であんまり意味がなくなってきたように感じます。私と同じような人が増えているってことです。
そうなれば、固定費が高い東京に事務所を構えるメリットより、コストというデメリットの方が目立つようになり、原発の影響でなくITの影響で事務所が地方に移転し始めているのかもしれません。青森の八戸まで新幹線が通った時に、マスコミのニュースとは別に八戸ではストロー現象というのが発生しました。仙台あたりから通えるようになった為、各社の営業所が廃止され(当然転勤者も帰り)不動産不況が起こったのです。それをみた青森市の不動産会社の方々が「青森には来てほしくねぇ」とおっしゃっていたのが思い出されます。東京で起こっているのはいうなれば花火現象(地方に散らばっていく)
やっぱり諸行無常なんだよな、東京という都市でさえ「驕れるものは久しからず」なんだ。と思っていたら、急に東京のタワーマンションが売れ始めました。今度は富裕層の住宅を都心に作っていくようです。さすが大手のデベロッパーはわかっていますね。マスコミの報道なんて関係ないのです。
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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2011.10.31.