社会に出てからの人間の差は、結局は知恵とか知識とか言われる分野と、それに基づいた人間力の差です。これを一言でいえば「経験」ということになるのでしょか?学生時代の勉強のように一生懸命やれば差がつくと言うほど簡単なものではありません。
ところが実際の社会での経験は人それぞれであり、一般の人では非常に狭い世界の中でしか積み上げられません。不動産業でそれなりでも製造業の職人の知識は全く獲得できない。反対も同じです。それを補完するのが新聞であり読書であったりするものです。
私は若い人に必ず「新聞を読め」と言ってきましたが、そうでもしないと一向に社会がわからない、通用しないと痛感させられた事が枚挙にいとまがないからです。
そんな事を考えながら科学していくと、経験ってのは勉強しただけでは獲得できないのだから、たとえばライバルに10年先に行かれたとわかった時点で、その2倍努力しても追い付くのに5年かかる。いやライバルも同じ調子で生きているとしたらその間に2,5年進んでいるはずだからまた1,25年かかる。で、その1,25年の間にまた進んでいるのだから0,65年掛る。なんだかずいぶん時間がかかりそうです。
結局早くその事に気付いた人が勝つって事だと思います。一般に人の2倍の努力を数年続ける事なんてできませんから。
「そのライバルは目の前の会社ではなく市場」
我が社はソフトウエアと装置を作っている会社ですが、もしかしたらその成果物より、そんなことを伝える事が一番大事なことなんじゃないかな(一生懸命努力する)ということに尽きると思います。それができているのかと考えると、まだまだです。やっぱり当社も私もまだまだです。
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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.2.15.