その1終了後、増上寺君に問題を出してみた。
「以下の記録メディアの中で、アナログ方式はどれで、デジタル方式はどれでしょう?
カセットテープ、ビデオテープ、CD、MD、DVD」
「しっかり勉強したので大丈夫です。答えはCD、MD、DVD」
自信たっぷりの増上寺君には補習を命じました。
正解はCD、DVD。MDは磁気なのでアナログ。
ところでアナログと言うのは前後があって成り立つデータと言うのはその1で説明してあるが、これをちょっと詳しく説明しましょう。
折れ線グラフを思い浮かべてください。何の折れ線グラフか判らないと思い浮かべづらいと思うので、ひとまず縦軸を「体重」、横軸を「年齢」の折れ線グラフで行きましょう。
「ものすごくいやなグラフですね」
増上寺君も嫌がる棒グラフ、例えば30歳で50㎏というデータがある。この一点のデータはデジタル。これ一つだけでは何の役にも立たないけれど、25歳、35歳、40歳それぞれの体重のデータがあれば折れ線グラフが出来上がり、その人の年齢による体重の変化がつかめる、データとして成り立つというわけ。
前後があって成り立つ、それがアナログ。
一個のデータを連続させてさらにデータとして成り立つ。つまり、デジタルのデータをアナログに変換して、人は判断(理解)する。デジタルだけでアナログがなければ役には立ちませんね。
いくらデジタルが発達したとしても、それだけに頼ってはいけません。デジタルを利用してアナログ的に過去の、現在の、そして未来のことを繋げて考えられる見識がなければ、いくらITだの何だの言っても、社会の役には立ちません。
私たちはこのことを忘れてはいけません。
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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.2.26.