社長ブログ

IT企業

するってぇと

*IT(情報技術)
このごろでは「IT」とか「IT企業」とか耳にしない日はないほどですが、「IT企業」と聞くと心の中にいつも違和感を覚えています。
なぜなら、よく言われる「IT企業」は本来「IT企業」ではないからです。
自分なりの判断ですが、IT企業とは「情報技術を提供している企業」つまりテクノロジーを提供している企業であるべきだと思います。
YAHOOも楽天もサイバーエージェントもソフトバンクでさえIT企業ではないと自分は考えています。これらの企業はインターネットという新しい仕組みを取り入れた、新しいタイプのサービス業だと考えるべきではないでしょうか。
なぜなら、そこにはそれらの会社独自のテクノロジーがないからです。
営業力やブランド力の上に成り立っているビジネスだと思います。
本来正しくIT企業と言うのは、たとえばインテル、たとえばマイクロソフトなど新しいテクノロジーを開発している会社です。日本におけるIT企業といえばやはりソニーや松下、キヤノンに代表されるデジタル技術を開発している企業となります。
そしていつかは、本物のIT企業が市場を席巻するはずです。極端に言えば、本物のIT企業が価値を認めていないから、参入しないことをよりどころとして現在のインターネットサービス業は成り立っているのではないでしょうか?
そのことを薄々感じている経営者は、出来るだけ早く対抗できる規模にまで会社を成長させようと、M&Aを繰り返しているように見えて仕方がありません。
ライブドアがフジテレビにニッポン放送の買収を仕掛けたとき、(あーこれは完全にライブドアの勝ちだな)と思ったのですが、それはフジが対抗してライブドアの株式を買い進めるには、ライブドア自体の価値がなさ過ぎることが原因です。
このことは実は楽天対TBSでも同じことが言えて、TBSは楽天に対抗する敵対的買収を仕掛けることは不可能でしょう。なぜなら株価に比べて企業そのものの価値(収益力など総合力)が低すぎて、大損してしまうからです。
だから、本当のITなり実業が存在しない企業でいることは、絶対喧嘩に負けない有利な立場なのですが、やっぱりそこはそれ。何とかして企業価値を高めなければならないと幹部は考えるでしょうし、そのためのM&Aを繰り返していくことでしょう。
でも、もし本当の価値と株価が見合うようになったら・・・・・大手を振って本物のIT企業の傘下に取り入れられちゃうのかも知れませんね。それが世の中の仕組みのような気がして仕方がありません。


3 thoughts on “IT企業

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    2006.04.03
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  • 4月6日

    4月6日(木曜日)
    今日の日記。
    今日金丸さんの本が届きました。
    紹介された11社の中に入れて頂いています。
    P269??に書かれている「激怒事件」は懐かしい思い出になっています。
    今思えばそんなに怒んなくても良いじゃないと思える事でしたが、あの頃はそんな気持ちの余裕はございませんでした。
    同じシステムを使う同業者さんが増えればこちらにお客さんが来なくなるのではないかと真剣に思ったものです。
    金丸さんが書かれているような内容でメールを頂いた訳ですが、実際にその通りなのでありまして同じシス

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    Posted by 金丸 : Comment(3) | 2006.3.31.