社長ブログ

アオキに見るビジネスモデル

うちの社長は…

先日夏の背広が傷んできたので、出張の合間にちょっと空いた時間を使って「アオキ」に行ってきました。アオキが最初に脚光を浴びたのが1000円スーツだったこともあって、なんとなく安物的な感じがして(と言っても普段からそんな高い背広を着ているわけではありませんが)今まで一回も行ったことがありませんでした。
昔社長さんを紹介されて、新店舗用の不動産物件を探してあげたのが縁で、スーツ専門店(最近よくあるでしょ)がもっぱらでした。

ただ、アオキはあんな安売りをしながら、どうしてあれほどの利益が出るのかに興味をもっていたのも事実です。

行ったのは神奈川県の本厚木にあるお店でしたが、店内に入ると、やっぱり的な雰囲気です。最近のスーツ専門店に比べれば、雑然としていて、店員の数も少なく、あか抜けていません。

吊るしの背広の値段をみると、大体2万円台がほとんどです。ネイビーな一着をつかんで店員さんに声をかけ、試着するとぴったりです。そしてこのスーツには替えのパンツもついています。夏物ですし、あんまりよく検討もせず、「これとおんなじサイズのネイビーもう一着選んでもってきて」と店員さんに頼むと、すぐに持ってきてくれました。「それでいいや」と今度は試着もせずにお願いしました。これも2パンツスーツです。

着替えてレジに行くときに店員さんが「3着目は半額になるんですが?」と聞くので、試着室にいたとき言われたら買ったかもしれない、と皮肉を言いながらレジに向かいました。

レジにつくと店員さんが言います。「パンツに補強の布はいかがいたしますか?このまたのところなんですが、夏用で薄いですし。」「あっじゃそれやっといて」

「それと、腰回りに滑り止めっていうか、やっぱり補強材というか、いりますか?」「あっじゃそれも」

「あと、このパンツの折り目なんですが、ここが消えないような処理ができるんです。」「あっじゃそれも」

体の割に手が短い私は、併せて上着の袖の直しお願いしました。そしてお会計。

「全部で9万円です。」「ええーーーー」(心の中で)

そうです。2パンツスーツが多いのはこのためだったのです。結局本体そのものは安くても、その他いろいろつくと十分利益が出る値段になる。これがアオキのビジネスモデルなんですね。口車に乗ってはいはい言ってしまった私が悪いんですが。。。。。

世の中に不思議な利益も赤字もないと、いつも思っていますが、アオキさんなかなかやるなと思った今日この頃です。

ps:買ったときはもう二度と来るもんか、と思いましたが、着てみると意外とよかったです。こんどは店員さんに負けないように買います。


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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2014.7.9.