社長ブログ

明けましておめでとうございます

するってぇと

皆様新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、お正月ですが、もうこの年になると特に楽しみもなく、さらに今年は父親の病気も重なり、身動き取れません。そんな中でも、一つ毎年楽しみにしている行事があります。それが1月1日の新聞の読み比べです。

ずいぶん昔ですが、新聞関係の人に聞いた話があります。それは1月1日の朝刊には、各新聞社の実力が分かるような記事が出るというものです。「新聞社は1月1日に向けて、スクープを用意したり、こだわった特集記事を用意するんだけど、たとえばスクープを出しても、翌日の2日は休刊日で、他社は後追い記事が出せない。丸々2日間やられた方の新聞社の記者は悔しいおもいをするだけでなく、上司からこっぴどく怒られるんだ。」

ということで毎年1月1日の新聞は、全部買って読むようになったんです。今年は事情があって「朝日新聞」だけ買えないという失態を起こしましたが、各紙読んでみました。

各社のトップ記事です。
読売新聞「ビットコイン不正操作」
マウントゴックス社のビットコインの流出事件のことですが、ハッカーに盗まれたという当初の報道は間違いで、実はその99%は社内もしくは関係者の「犯罪」だった可能性が高い。というスクープです。

毎日新聞「4000人の村 住民が道路整備」
長野県の下條村で取り組まれている、公共事業を村民自らが作業することによって(材料費は自治体が出す)経費を減らし、浮いたお金を使って公営住宅を建て、安い家賃で若者を呼び込み、人口減を防いでいるだけでなく、過疎の町が復活している。という記事です。特集記事ですね。

産経新聞「時を超え 眠り続ける誇り」
第二次世界大戦の時、日本が統治していたパラオに侵攻してきたアメリカ軍との「ペリリュウー島の戦いを特集しています。戦闘がどれほど悲惨だったか(生存者38名)というより、当時を知る島民から見た、日本兵の潔さや島民への愛情が紹介されています。これも特集記事ですね。

東京新聞「武器購入国に資金援助」
日本は発展途上国にODAとして資金援助をしていますが、現在軍事に使われるための援助はしていません。武器輸出3原則が防衛装備移転3原則に変わったことによって、武器輸出が認められることとなり、日本の防衛関連企業の武器を買い取り、途上国などへ贈与する形で、ODAを活用できるようにする可能性があるというものです。スクープですね。

一面以外も全部読みましたが、順位をつけるとすると(日経は別格なので除き、朝日さんはごめんなさい)
優勝「東京新聞」です。

新聞社はやはりスクープを出したいと思うので、特集よりはスクープ。同じスクープでも読売は、一企業の不正を暴き、東京新聞は国の施策を暴いています。ということで東京新聞優勝。そういえば、去年も東京新聞は原発に関連した、スマッシュヒットなスクープ出していましたね。中日新聞がわざわざ東京に出してる新聞ですが、なんか意地みたいなものを感じます。

さて、そんな順位は関係なく私にとって一番よかった記事は、毎日の過疎の村の再生に関連した記事でした。すごく役に立ったので、毎日新聞さんに今年初めの感謝です。(こういうの書くと、また来年も書かなきゃいけなくなりそう)


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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2015.1.3.