社長ブログ

これもWeb2.0

するってぇと

本日のサンケイビジネスアイの一面トップに「ユーチューブ」が「GyaO」のユーザー数を越えたとの記事がありました。
こんな記事が一面トップなんて「サンケイビジネスアイ」って新聞はすごいなと思いますが、せっかくだから今日はこの記事のもうちょっと深いところまで解説したいと思います。
まず「GyaO」ですが、これはあのライブドアを買おうとしている、USEN(ユーセン)が運営している基本的に無料の動画配信サイトです。
自分も会員ですが、すでに1000万人の会員を集めて、インターネットでの動画配信における日本のステイタスな存在だとマスコミで話題にもなっています。
NTTの役員が、「我々のインフラを大量に使って商売しているユーセンからは、もっと通信料をもらいたい」とコメントするほどの影響力を持っています。(動画の配信は大量のデータを流すことになるので、ユーセンのためにインフラ整備をしている感じがして、NTTもストレスがたまってたんでしょうね)
ただ登録ユーザー数が1000万人を越えたといっても、全員がいつも利用しているわけではありません。今年の5月の利用者数はのべ380万人だったそうです。
その数をいきなり越えたサイトが現れたんです。
それが「You Tube」(ユーチューブ)と呼ばれる、アメリカの動画配信サイトです。
ユーチューブは正確にいえばGyaOのような動画配信サイトではありません。GyaOが既存の映画やビデオクリップを配信するのに対して、ユーチューブは「投稿」された動画を公開するサイトです。
一般の人たちが、自分でビデオを作り、ユーチューブに掲載することによって作品を一般に広く公開できるためのインフラがユーチューブなのです。
その“アメリカで運営されてるサイト”への、日本からのアクセスが5月1ヶ月間で410万人を越えたのです。
この現象はマイクロソフトのWindowsと、リナックスの関係に似ています。リナックスというOSは、開発者がその設計内容を完全に公開したことによって、全世界の利用者がそれぞれ改良して、どんどん発展し今ではたくさんのコンピューターで、Windowsに変わって搭載されています。その上基本的には無料で利用することができます。
一般の投稿者が、無料で自分の作ったビデオを公開し(毎日3万5000本の新作)それを無料で視聴する視聴者がいる(一日4000万本が見られている)
そしてこれだけ大量にあるビデオの中から、自分の好きなビデオを探すために、検索機能がついています。
視聴者は検索機能を使って、いろいろなビデオを探し出しますが、そうしている内にいい作品を見つけ、その作者の次回作を楽しみにする。そんな作品がだんだん話題になって、そしてブームになっていく。
インターネット、データベース、そしてサービスの受益者が提供者にも変われる。
というWeb2.0の条件を満たしています。
消費者を誘導して商品を販売していたネット以前。
ネットを通して商品を販売していたWeb1.0時代。
そして選ぶ主導権獲得するだけでなく、サービス自体を自分で提供しだした消費者が登場するWeb2.0時代。
どんどん進んでいく時代の歩みに、あおられたり、不安になったりする自分がいます。でも、よく考えたらそんなにあせる必要はないのかもしれません。だって我々自身も消費者なんです。うまく誘導してやろうなんてうぬぼれたことさえ考えなければ、決して仲間はずれにされるわけではないのです。
参考
日本の人気作品「やわらか戦車


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10日の決勝戦のすぐ翌日にはこんなゲームがネットで公開されていました。
この動き、一般人がメディアを支配する日が来るのを予感させます。
 ドラッグで移動して、クリックで頭突きです。
Zidane il gioco! – bastardidentro


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Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.7.13.