奈良にいます。
昨日は岡山で痛飲。またもや二日酔いです。今日の夜には奈良を立ち、明日は成田から中国(チャイナ)に入ります。もし回線がつながったら広州からのレポートを流しますが、たぶんだめでしょう(^^)
さて自分は一年に一回くらいですが、山田雅人さんとお酒を飲みます。いつも2時くらいまで飲んじゃうんで、なんにも覚えていないんですが(それは失礼だろう)この前飲んだときの話は良く覚えています。
若い頃、大阪で大人気だった彼は(バレンタインデーにはトラックで二台分のチョコレートが送られたそうです)あるとき、バラエティの仕事をすべてなげうって俳優一本に絞ったそうです。そこには相当の覚悟があったそうで、その分俳優の仕事に真剣に取り組んでおられるのが、ひしひしと伝わってきました。
彼曰く、「現在日本にタレントとして事務所に正式に登録されているのはおよそ3万人。その3万人はほとんどすべてが、学校では一番の人気者だと思ってください。つまりみんな面白かったり、すばらしかったりするんです。そんな中でみんな生き抜こうとしているんです。」
「どうやって生き抜くんですか?」
「僕は松竹にいたんですが、タレント300名にマネージャーが15人。このマネージャーに認めてもらうのが最初の関門。だけどまじめに一生懸命やっていれば、何年かたてば何とか売れてくるもんなんです。問題はそのとき、自分の売りを出すばっかりだと、飽きられるというか、ねたが尽きるというか、尻すぼみになってしまいます。」
「つまり売れても勉強し続けなきゃならないってことですか?」
「ちょっと違います。勉強したからって売れるわけじゃなくて・・・・
金丸さんの仕事とおんなじじゃないでしょうか。生き様って言うか。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「よくNG大賞とかあるじゃないですか。あれって俳優は出てないじゃないですか。ほとんどタレントですよね。NG出して笑うなんて考えられません。NG出したら泣くのが普通です。それは僕だけじゃなくてみんなそうなんです。超一流となればなおさらです。」
「えっ超一流の方ってあんまりせりふ覚えたりしないんじゃないですか?」
「とんでもない。それじゃ超一流になんかなれませんよ。僕を例に取ると、たとえば渡る世間、あれは一週間前に台本が渡されます。それから食事をするときも、トイレに入るときも、いつも台本を読んでいます。あるとき台本の半分が僕のせりふだったことがあります。そのときは家中の壁や天井にまで台本を貼り付けて、いつも読んでいました。さらに歩いているときも、電車に乗るときも、いつもせりふをしゃべっていました。」
「すごい」
「そんなの当たり前なんです。渡る世間ではリハーサルの時から、台本を手に持っている役者なんて一人もいません。全員せりふを頭にいれてスタジオに入るんです。」
どんな仕事でも生き抜く人たちはこうなんですよね。努力しないで儲かるなんて、ほんの一瞬良くても結局続かない。
「何とかもう少し楽にインターネットを業務に取り入れられない?」
だめなんです。
それじゃあ少々結果が出ても長続きはしないのです。
Facebookアカウントをお持ちの方は、こちらからコメントをどうぞ
Posted by 金丸 : Comment(2) | 2006.11.16.
2 thoughts on “「山田雅人さん」”