社長ブログ

実は「増上寺」という名前には一生忘れられない思い出がある。
数年前、会社が資金繰りで苦しい時代があった。
「後10日で決済できないと、もうだめだ」と言うぎりぎりの時、
最後の望みを銀行の融資に託していた。
当時の担当者、永平寺君が結果を携えて1週間前にやってきて
「審査に落ちました」
もうこれでだめだと、何の当て所もないけど
うな垂れる彼に「もういいよ」と言った。いや、それしか言う言葉がなかった。
後で聞いた話だが、永平寺君はうちのために上司と大喧嘩までしてくれたそうである。そんな彼を責める言葉なんてない。
何の当てもなく諦め気分が漂う中で、彼が突然立ち上がった。
「そうだ!市役所がある!」
それだけ叫んで彼は会社から飛び出していった。
意味も分からず取り残された。
だが1時間後、永平寺君は市役所の保証融資申請の手続きをして帰ってきた。
後は書類を出せば通る、その書類を手にして。
そのおかげで立ち直った。そして今の我が社がある。
この子を一生忘れないと心に決めた。
いつか必ず彼に恩返しをしたいと、今日までやってきた。
いい会社になるのが恩返しだと、一生懸命やってきた。
そんな彼のことを一生忘れられない。忘れられるわけなんかない。
じゃぁ、一生忘れられない名前は「永平寺君」じゃないかって?
実はそんな恩人の彼を、名前を覚えられない私は、
「増上寺君」
と1年半も呼び続けていたのでした。


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.2.2.

「実名を出しちゃいけない場合もあります」
サポーターの増上寺君が言う。
「だからと言って、全部イニシャルでもつまらないですよね」
面倒くさいことを言う。
ブログに登場する人物の名前をどうするかという話。
「じゃあ、宮坂さんにする」
「宮坂さん?」
「そう、出てくる人は全部宮坂さん」
「…なぜでしょう」
35年も続いている小沢昭一のラジオ、彼のラジオでは登場人物は全て「宮坂お父さん」なのだ。これが面白い。
「みんな宮坂さんにする」
「却下です」
ものすごいいい思いつきだと思ったのに、即答されてしまった。
面白いのになあ。
「初めて読んだ人もある程度分かる内容にしないとだめです。
初めて読んだ人が、出てくる人出てくる人みんな宮坂さんだったら、混乱しますよね?」
「でも、面白いと思うよ」
「却下です」
しかたないので、とりあえず当社のスタッフには仮名をつけることにした。そのほか仮名に出来そうな人はみんな仮名。
「営業のM君は、海底王ね」
「どん底って意味ですか」
「違うよ、そんなひどい意味じゃない」
「これ以上下がりようがない、とか」
「違うけど近い」
「あ、やっぱり近いんですか。
ちなみに、私はなぜ増上寺なんでしょう」
「増上寺、という名前には忘れられない思い出があるんだよ」


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.2.1.

歯の治療中である。仮歯が入っているので、ふがふがするのでしゃべりにくいことこの上ない。驚いたことに仮歯が入っていると顔が伸びる。5mmほど。
サポーターである増上寺君にその話をすると
「横にですか」と言う返事が返ってきた。
何故横に伸びる。アホか。
縦に伸びるのである。意外な発見。
ところで歯の治療をしていて知ったことがある。
今まで勘違いしていたが、これはきっと自分だけではないはず。
人の顎って、上顎も下顎も両方ともに動いていると思っていた。
ところが実際には、下顎だけが動いているそうである。上顎は頭蓋骨から続いていて、動くのは下顎だけ。なんとなくであるが、上下ともに動いているつもりでいたので、これは軽い驚き。
皆さんもきっとそうでしょ?なんの役に立つのかわからないがマメ知識が一つ増えた。
ふがふがな歯の治療も役に立つ。ちょっといい気分だ。
知識が増えるといい気分になる。
しかも「ちょっと意外」なことだったりすると尚更である。
マメ知識が増えると何かの折に披露するのであるが、これは別に「俺ってこんなこと知ってるんだぜ~」と言うことではなく(ちょっとはあるかも)、「ほらほら、僕も知らなかったけどみんなも知らなかったでしょ?本当はこうだったんだよ。意外だよね~」と言う「思いの共有」である。
仕入れた新しいマメ知識、前述の増上寺君にも披露する。
「人の歯ってさ、上顎と下顎があるでしょ。あれって、どうやって動くか知ってる?」
「下顎だけ動くんですよね」
なんとなくつまらない。


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.1.11.

 男は黙って目を見るのである。目で語る。
 ところがブログでそれじゃぁ何も伝わらないので、とりあえずここでは語ってみるのである。
 という日記。


Posted by 金丸 : 「男は黙って目を見る」カテゴリの説明 はコメントを受け付けていません | 2006.1.5.