社長ブログ

最近の車に搭載されている衝突防止システムのことです。エンジニアリング的に言うと、画像処理技術の事なんですが、私がこの技術開発を知ったのはもう20年も前です。

当時日産自動車(ゴーンさんの前)で、教授とか神とか言われていたエンジニアがいたんですが、その神が(子会社に飛ばされながらも)衝突回避システムの開発をしていました。20年前はまだ夢の技術で誰もその完成を期待していないのは、外部業者の私にも一目瞭然でした。

なぜなら、20年も先の夢の技術は「素晴らしい」としても、今の業績につながることはないからです。毎月の業績が自分の生活に直結する中小企業の社長さんたちは、大企業のサラリーマンを甘ちゃんと見る癖がありますが、大企業のサラリーマンこそ毎月に成績であっとゆう間に左遷、リストラされるからです。(その上つぶしがきかない)

教授とか神とか呼ばれていたのは、本当のところ「立派なエンジニアだけど、浮世話に人生をかけているおっさん」という意味だったんですね。

ただ若い私はそう思いませんでした。レベルが高いのなら、俺がそれを商品化してやる!って考えたんです。(大分シティネットの工藤さんくらい若い)

そのため神に近づき、神の作った処理ボード(画層処理をするためのメイン基板)を使ったシステムの開発に邁進したのです。

結果は大失敗(泣)会社は倒産の危機に落ち込みました。

ですが、実はその縁で知り合った神の部下だったエンジニアたちが、その後当社に移り、そして@dreamを開発したのです。やっぱり彼は神だったんですよ


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2013.4.5.

20年ほど前に年末と年始の挨拶なんて意味がない!
と宣言して当時当たり前だった習慣をやめたのですが、昨今それが当たり前になったようで、あまり見かけなくなりました。

どうもそうなるとやってみたい(笑)

ということで今年は年初から挨拶廻りをしています。一昨日静岡、昨日は東京でしたが、今朝は大阪。そして今広島につきました。
で、なぜかひどい寒気が。。。。。。
20年ぶりに風邪をひいたのかもしれません。何かをすると何かが起きる。行動じれば次の現実。確かにそうです。でも安静にはしていられそうもありません。


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2013.1.11.

戸建分譲住宅6社が統合へ  一建設、飯田産業など(今日の日経)

低価格の戸建て分譲住宅を手掛ける一建設、飯田産業など上場6社は25日、2013年11月をめどに経営統合すると発表した。6社の年間販売戸数の単純合計は2万6千戸以上に達し、業界首位の積水ハウスの約1万7千戸を大きく上回る。国内の住宅着工戸数の低迷で、住宅大手などとの販売や用地確保の競争が激化している。資材の共同調達や営業店の統廃合などを進めて収益力を向上させる。 経営統合に参画するのは一建設など2社のほか、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホーム。共同持ち株会社を設立し、6社が傘下に入る。持ち株会社は東京証券取引所への上場を目指す方針だ。新会社は床や柱といった建築資材やユニットバスなど住宅設備の共同調達によりコスト競争力を高める。重複する営業拠点の統廃合なども検討する。 6社の11年度の売上高を単純合計すると、約7800億円。首位である積水ハウスの売上高1兆5305億円の半分に達する。各社は今後、統合準備委員会を設置して具体的な協議を開始する。持ち株会社の名称や代表者、役員などは現時点では未定。経営統合の比率なども今後、詰める。 6社は「パワービルダー」と呼ぶ低価格の戸建て住宅会社。建材の共通化や間取りの簡略化でコストを削減し、住宅大手に比べ建物本体の価格を2~4割安くできるのが売り物だ。土地を含めた平均販売価格は2000万円台~3000万円台前半。14年に予定される消費増税を前に、住宅大手も低価格市場に本腰を入れ始めており、経営統合で販売や用地取得などで攻勢をかける考え。 6社の株主構成をみると、一建設の会長を務める飯田一男氏やその関連会社が一部の株式を保有している。不動産業界では「飯田グループ」とも呼ばれる。4社が東証1部、2社がジャスダックに上場しており、グループで大同団結して住宅市場で存在感を高めるという側面もある。

 

びっくりしました。
関西の業者さんはあまり知らないかもしれませんが、
東日本最大の独立系分譲住宅メーカーの飯田グループが経営統合するようです。

実はこの会社が立ち上がったのが西東京で、
まさしく私が育った所。結婚して初めて住んだアパートが本社の近くで、
初めて買ったマンションも飯田産業の建てたものでした。

会長の飯田一男さんにちなんで、グループ企業には「一」に関した名前がついていることが多いことも特徴です。

過去にグループ企業の社長さんに話を聞いた際「最大のライバルはグループ企業だ」とおっしゃっていましたが、
グループ内で競わせながら成長していたので、今回の方向転換は驚きなのです。

東京、埼玉、千葉、神奈川(あと名古屋ね)の売買仲介業者にとっては、
決して見過ごせない会社であると思います。

業績好調のいま将来を考えての経営統合ということですが、
会長の体調に不安でもあるのか?(そんな話は聞いたことがありませんが)

消費税増税に向けた競争激化の中で注目されます。
あと仲介業者にとっては少し心配もありますね。。。。。。


Posted by 金丸 : Comment(2) | 2012.12.26.

どうも怪しい雰囲気が漂ってきました。
ヨーロッパ危機やアメリカの景気減速は散々語られ、徐々にボディーブローのように効いてきているのかもしれませんが、日本は世界の中で唯一GDPの伸び率が高くなるとIMFでは予想されています。これは震災の復興需要を当て込んだ予想だと思うのですが、どうもそう簡単にいかないような気がしてきました。

まず世界中で素材の価格がどんどん落ちています。GDPだとか経済成長率だとかは、いろんな調査の数字を合わせて出されているのですが、その実正しく経済の実態を表しているかといえば疑問もあります。
例えば物価上昇率に使われる商品にしたって、時々入れ替えているわけですから、その銘柄の選択によってある程度調整できるわけです。これは日経平均株価なんかも同じです。

そんな中では、電気の使用料だとか、重油の使用料だとかは、はっきりと工場の稼働率と同期しますので、かなり信用できる数字だと思うのです。そして今いろんな製品の素材の値段が下がっています。
これは最終製品の生産が落ちていることを具現化し、リーマンショック以来世界経済を引っ張ってきた中国の景気減速が、はっきりしてきたことを表しています。

そして日本の設備投資の急減。円高や高い電気料金、税金、流動性のない雇用市場、規制、そして政治。
もう製造業は出て行ってくれと言われてるみたいな国に、とうとういられなくなった工場が今堰を切ったように閉鎖されています。
旭化成、TDK、パナソニック、エルピーダ、ルネサスエレクトロニクス等など。
工場がなくなったらそもそも設備投資をする前提がないわけですから、急減するのは当たり前です。

失業が増えて、生活防衛の意識が高まると小売の業績が下がってきます。
ヨーロッパではカルフールやメトロが赤字になりました。
日本でも百貨店だけでなくスーパーの売上が急落しています。

ここに南欧の危機が破裂したり、アメリカの財政の崖(減税に停止や予算の削減)、
もしくは突発的な事象(中国の内乱とか)が起きたらひとたまりもありません。
やっぱり数年に一度大きな危機が来る時代になったんですね。

昔、職人のオヤジ達が作業着で焼き鳥をつまみながら、「戦争おきないかなぁ」とつぶやいていたのを思い出します。
その時はなんて不謹慎なことをいうのかと思いましたが、そうでもしないと(壊さないと)経済はいつか回らなくなることを一部予言していたんですね。


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.9.7.

僕は新宿紀伊国屋書店のレジの前に立って随分昔に思っていたことを思い出しました。

小学校の頃、本好きだった僕は学校の図書室の本はあらかた読み、自転車で15分ほど行った田無という駅に近い「丸岡書店」に通うようになりました。丸岡さんという(多分)おばさんがいつもレジに座っている小さな本屋さんです。
学校の図書室の本は、やはり学校ですからある意味冒険心のない品ぞろえであるのに対して、街の本屋さんは小さいながらもいろんな種類の本があり(もちろん教育上良くない本も)、小学校の5年生の僕にはそれはそれは楽しかったのを覚えています。

毎日のように通い始めた僕は、母親から「本を買ってくるから」とおこずかいをもらって出かけたのですが(本を買う為のおこずかいを惜しまない大人の習性はよくわかっていました)、さすがに毎日となると母親も黙っていられません。「もっと字の小さい本を読みなさい」とか、今から考えれば笑っちゃうようなことを言い出していました。僕も少しは悪いなと思い始めて、できるだけ本は買わないで立ち読みをするようになったのですが、なにせ小さいお店です。たいていお客さんは僕だけでしたので、とても目立つのです。1時間も立ち読みをしていると、丸岡おばさんがハタキで本棚を掃除し始めます。そうすると僕も悪いなと思って帰っていった。ちょうどそんな頃、学校の休み時間に篠崎くんが僕になにやら話かけてきました。手にはA3サイズくらいの紙を持って。

「金丸。これ何かわかる?」
それは“天気図”でした。
緑色の日本地図が真ん中にあって、その周りは海でした。そこに綺麗な等高線が鉛筆で書かれたものです。
「すごいだろう」篠崎くんは得意げに言います。そして僕も素直にすごいと思いました。まるでピアノを弾ける女の子や、足の速い同級生に思うあこがれのような気持ちと一緒でした。
「これ自分で書いたの」「そうだよ。天気図の用紙は本屋で買ったんだけど、この等高線やらなにやらは僕が書いた。」そして篠崎くんは、ラジオには短波放送というのがあって、毎日朝と夕方に気圧の情報を流している。海に出ている漁師さんなんかは、それを聞きながら毎日天気図をかいていることなどを僕に話ました。
「僕にもかけるかな?」「書けるよ。金丸もやってみる?」
篠崎くんは天気図の用紙は小さな本屋さんには売っていないこと、この辺で売っているのは新宿の紀伊国屋であると教えてくれました。「じゃあ今週の日曜日に一緒に買いに行こう」こうして僕は初めて新宿の紀伊国屋に行ったのです。

新宿という街に行ったのも初めてだったと思います。ものすごい人で、どうしてみんなぶつからずに歩いているのか不思議に思いました。西武新宿駅で降り、新青梅街道を横切り、今の新宿アルタの前に出て左に曲がり200mほどいったところに紀伊国屋はありました。ビル全部が本屋さんであることにまず驚き、エスカレータがあることに二度驚きました。(エレベーターもあった)
いろんな売り場をエスカレータ越しに眺めながら4階まで行き、そこで篠崎くんと一緒に天気図を買いました。そのあとで1階づつ降りながら、いろんな本棚を見て回りました。そこは僕には夢のような場所でした。何しろそこには丸岡おばさんはいません。立ち読みを咎める人などどこにもいないのです。誰もが真剣に「立ち読み」をしている本屋さんそれが僕が初めて見た紀伊国屋だったのです。僕は翌日から短波放送を聞きながら悪戦苦闘して天気図を書くようになりましたが(このことがきっかけで中学では野球部の傍ら天文気象クラブにも所属しました)、その週末から紀伊国屋通いが始まりました。

毎月何回か紀伊国屋通いが始まってからしばらくして僕は中学に進学しました。中学では野球部に入ったので、朝から晩まで練習があり、土日にもあることがあったので、毎週というわけには行きませんでしたが、毎月一回は最低紀伊国屋に通っていました。僕もだんだんと大人になり、新宿にも慣れてきたので、紀伊国屋だけでなく、友達を誘って映画を見たり、伊勢丹に行ったり、時には喫茶店でコーヒーを飲んだりしました。そんな頃紀伊国屋のレジで順番を待っている時ふっと思ったのです。本屋で働いている人の服装や髪型がダサい。と。

女性の従業員でパーマをかけている人は皆無でした。メガネをかけている人はどう見ても新宿の平均より多いと思いました。ブラウスのボタンは一番上までかけています。そしてスカートはキュロットスカート。ベージュ色で膝上丈に紺のハイソックスならまだマシですが、紺色でひざ下10cm。そして、女性の半分くらいは肩にフケがついていました。

そんなカッコをしている店員さんばかりがいるってことは、本屋さんはみんなそうなんだ(ダサいカッコをするのが本屋さんの文化なんだ)そう思いました。そしてほかの本屋さんに行ってみても同じだったのです。(もちろん丸岡おばさんも)そう考えるとフケもキュロットスカートも気にならなくなりました。その後現在までずっと、本屋さんのレジに立つと、店員さんの肩を見るようになりました。フケがついているとほっとするのです。(決して好きだとか、素晴らしいだとか言っているわけではありませんが)それが僕が知っている本屋さんだからです。僕の人生を少しづつ支えつ続けてくれた本屋さんなのです。

最近はアマゾンで本を買うことも多くなり、残念ながら肩のフケを見ることが少なくなりました。そして書店でも相変わらずの制服ですが、フケはあまり見なくなりました。でも、もしかしたらそれが本が売れなくなった原因なのではないのか?真剣にそう思うことがあります。文化が変わるとき、それは従来当たり前だったことが少しづつ、その当事者にはわからないけれども消えていく。まるで結婚20年の夫婦がパートナーの好きなところを思い出せなくなるように。

不動産会社にもそんな変化が見て取れます。20年前なら新規で開業するお店は、社長の名前のついたなになに不動産でしたし、緑色のテントがついたお店にガラス窓。どこにもアットホームやマイソクの図面が貼ってあり、そしてその物件は既にない。お客さんだって突然尋ねるんですから仕方がありません。「今確認したんだけどその物件は終わっちゃったみたいだね。でもおんなじような物件がここにもあるんだけど」そう言いながら商談をはじめる。そんな姿が知らぬ間になくなっているのを感じます。書店の店員のフケと同じように、タバコ臭い車もなくなっているようです。それはいいことだよね。確かにそうです。でもいいにつけ、悪いにつけ、文化が変わるとき、同時に時代は変わり、新しいビジネスモデル、新しい価値観が芽生えてきているはずです。それを見つけられたものが新しい時代の主役となって行くのでしょう。


Posted by 金丸 : Comment(1) | 2012.7.23.