いよいよ本格的に春になりましたね。
当社にも新入社員が総勢5名入り(年はいろいろですが)新鮮でちょっとウキウキ気分を会社に漂わせています。
来年の新卒の方々の会社説明会も、大学生向けはすべて終わり、現在は面接を行っている時期なのですが、一般に新卒募集を行っている担当者がよく言うように、確かに10年前位と今を比べると隔世の感があります。
10年前頃の今のような売り手市場(学生が企業を選ぶ)の時期、それでも学生たちは企業説明会をたくさん回っていました。しかし、やっぱり大手企業を単純に目指す方が多く、我々中小企業は「押さえ」であったり「気晴らし」だったり中には「暇つぶし」だったりしました。
どうしてそうなるかといえば、確かに根本的な原因もありますがそれよりも、当時は企業の情報を伝えるためには、大変なコストが掛かり、どうしても規模の小さな企業では情報量で大手に勝てないということがあったと思います。
そんな中、当社に入社したほとんどの学生が、あまり大手他社と比べなかったことがよく(変わり者ばかり採用したでしょ)といわれたものです。
確かにそうかも知れませんが(笑)今会社の中枢を担っているのは、彼ら彼女らであり、私はとても満足しています。
さて今の学生さんの話を聞いてみると、昔のようにどこでもいいから大きな会社に入りたいと考える子は激減しているように見えます。
今の学生さんたちは総じてよく会社や市場を調べています。インターネットがあるからでしょう。話を聞いてみると、ほとんどの学生がパソコンを持ち、携帯だけでなくパソコンによるネット利用が急増していることがわかります。
その為に会社説明会に参加するまでもなく、その会社のある程度の情報が獲得できています。つまり会社説明会をぐるぐる30社も40社も回る必要がなくなったのです。
このことが非常に面白い状況を作っています。
昔は会社説明会に学生を集めるために、いくつかのプロモーションを打ち、説明会当日に向かってだんだんと参加者が増えていきましたが、今はWEBサイトでエントリーを受け付け始めると、どっとエントリーがあり、喜んでいると、説明会当日に向かってだんだんと参加者が減っていくのです。
これはひとまず興味がある会社にエントリーをして、それからじっくり研究して絞っていることを表しています。
これってインターネットの特性で、あわなくて済むから簡単にエントリーできるし、目の前に相手がいないから冷静に判断できるってことで、最後にはあってないから簡単に断れるってことです。
*不動産もおなじでしょ
でもしっかり調べて、選んで参加してくれる学生たちですから、アピールポイントはわかっているし、問題点などを本音で話せるので、かえっていい面接になります。
*不動産もおなじでしょ
中小企業でも大手に負けない情報発信が出来るようになり、(反対に大手だろうと中小だろうと、HPがなければそれで終わり)自社を知った学生が面接に来る時代とは、学生の質問も突っ込んだものが多くなります。
面接担当者それぞれに違う質問をして、本当かどうかを確かめたりするのです。(就職は大事なことだから、そのくらいやってもいいんだよ)ごまかしが効かなくなっています。
やっぱり本当に良い会社でなければ、見透かされてしまう時代なんでしょうね。
*不動産もおんなじでしょ
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2007.4.8.
経済産業省は23日、東芝子会社の照明器具メーカー東芝ライテックが、下請け13業者に計3500万円の値引きを強要していたとして、下請代金支払遅延防止法(下請法)に基づき、公正取引委員会に処置を請求した。公取委は事実関係を調べ、値引き分の返済や再発防止策の策定を同社の勧告する。「成長力低下」を掲げる政府として、下請けいじめの取り締まり強化をアピールする狙いがあり、大企業は取引の見直しを迫られそうだ。
コメントなし。(だから言ったでしょ)
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2007.3.24.
今日雑誌を見ていたら、戦後最長の景気回復のなかで倒産件数が5ヶ月連続で前年同月比増加。しかもそのうち不況型倒産が7割にも及ぶことが書かれていました。
さらにバブル崩壊以来、倒産会社の業種は不動産もしくは建築がずっと主流だったのですが、ここに来て小売業の倒産が激増しているそうです。
倒産には「放漫経営」(好き放題お金を使って資金繰りがつかなくなる)
「連鎖倒産」(受け取り手形や受け取り小切手が不渡りになる)
「設備投資の失敗」(旅館などの倒産の多くがこの形。新規設備投資をすれども、売上や利益が思ったほど伸びずに、資金繰りがつかなくなる)
などがありますが、バブル崩壊以来ずっとこれらの要因が主流でした。
それがとうとう不況型倒産(販売不振、売掛金回収難、業界不振など)が主流となったということです。
さらに記事には、こんな表現が多用されていました。
「力尽きた」
バブル崩壊以来15年。必死に頑張って経費を削減し、努力をしてきた。世の中全体の景気は良くなってきているんだから、あともう少しの辛抱だ・・
と頑張ってきた中小の小売業が力尽きているそうです。
こんな記事を見ていると、格差社会(大企業と中小零細企業)(首都圏と地方)などと声高に叫び、政治が悪いなんていいそうな評論家がたくさんいますが、この現象は政治のせいではなく、絶対インターネットのせいだと思います。
小売業はもっともインターネットの影響を受けやすい業種です。どこでも買えるものを、買いやすい立地(小さな町の商店)選びやすい場所(スーパー)を提供することによって成り立ってきた業種ですから、インターネットの力にはまったく及びません。
これからの店舗はショールームとなり、手にとって、触って、感触を確かめてから「ネットで買う」消費者が主流となり、どこでも買える商品は一番安いサイトで買うことになるため、プライベートブランドの構築が出来ない商店やスーパー、百貨店は生き残ることは難しいでしょう。
そしてインターネットの影響は他の業種にも普及していくのでしょう。
不動産業界でも今のネット化が、ある程度のレベルに達したと考えている人がたくさんいます。しかしその方たちはほとんどがシステムの提供者であり、写真、間取り、動画、メルマガ、ブログ、RSS、などの技術的な観点から、もう十分やったと考えているからではないでしょうか?
現在の小売業の不振から読み取れることは、ネット社会でのビジネス変化にもっとも大きな影響を与えるのは、消費者が「ネットの特性に気がつく」ことによる変化です。
イトーヨーカドーに行って見たセーターが、ネットで安く買えるとわかった消費者と同じように、あせって買わなくても、借りなくてもいくらでも物件はあるんだと知ってしまった消費者が出てきたとき(必ずそうなる)どんな不動産会社を選ぶのか?それがこれから生き残る不動産会社の条件になるんでしょうね。
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2007.3.22.
実は今年は私の次男が大学受験だったのですが、先日なんとか引っかかり進路が決まりました。彼は高校時代は甲子園を目指して野球をやっていたのですが、その夢はやっぱりかなわず(ただしこれから始まる春の選抜高校野球の予選で、早実を破ったのは次男の高校の後輩です)新たな場所で新しい人生を送ることになります。
進路が決まった時には「はぁーあ」と親らしく安心したのですが、今日突然大学の野球部に入るため明日合宿所に引っ越すと「電話」で聞きました。
「合宿所は淵野辺(神奈川県かな?)」
「あっそうなんだ」
どうしたのでしょう。信じられないほど「さびしい」気分です。
フーテンの寅さんが寅屋に帰ったとき、おじちゃんやおばさんやさくらの一人でもいなくなったらそんな気分になるのかも知れません。
実は私には4人の子供がいます。
4人の子供達に接するとき、若い頃に町工場の社長の奥さんに聞いた話をいつも意識していました。
その奥さんは5人兄弟だったそうですが、5人も兄弟がいると自分が親にどんな風に見られているかいつも気になっていたそうです。だから機会があるたび父親に聞いたそうです。
「ねぇお父さんは兄弟の中で誰が一番好き?」
「全員おんなじように好きだよ」
「でもその中でも、ちょっと位は差があるでしょう。あえて順位をつけるとしたら一番はだれ?」
「みんなおんなじ。みんなおんなじように好きだよ。」
「私はね、自分が一番好きだと言ってもらいたかったんだけど、でも父親が全員おんなじって言ってくれた時、とっても安心したの。それから何回聞いても父親の答えはおんなじ。みんなおんなじように好きだって言ってくれたの。いま60才にもなって父親に一番感謝するのはいつもそういってくれたことかもしれない」
私も娘に何べんも聞かれました。(今は聞かれません^^)
そのたびに町工場の奥さんの話通りに「みんなおんなじように好きだよ」といい続けていました。油断して適当なことを言わないように意識していたのですが、実は自分でも気がつかなかったのですが本当にそうだったのです。
今日はまったくもってさびしいです。
Posted by 金丸 : Comment(3) | 2007.3.16.
Posted by 金丸 : Comment(6) | 2007.3.7.