社長ブログ

本日12月28日を持ってリングアンドリンク社は2006年の業務を終了いたします。2007年は1月5日より営業を開始いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
やはりいつものことですが、今年もいろいろありました。毎年毎年「いろいろあったな」とは思うのですが、さて今年の特徴は何?と考えてみました。
それはずばり「内部統制」
堅苦しい言い方でわかりにくいかも知れませんが、簡単にいえば「ルールを守る」ということです。
「国が決めたルール」(法律)「会社が決めたルール」(予算と実績の管理や、品質ISO、環境ISO、個人情報保護など)そして「自分が決めたルール」(約束)すべてが一段と階厳しく判定される世の中になり始めた最初の年になるということです。
当社でも内部統制を利かせるために、管理部を作り人員を増やして本気で対応していますが、やればやるほど、なんて今までいい加減だったのかと考えさせられます。
実は最初から(我々はこんなにいい加減にやっていたのか)なんて思う人はまれです。
私を含めてほとんどの社員は「何でこんな事しなけりゃならないの?」だったり「そんな無駄なことをしている暇なんてないよ!」てな意見がほとんどでした。
たとえば当社は産業廃棄物を業者に頼んで廃棄していますが、一年に一回は本当に捨てているか、最終処分場まで実際に足を運んで確かめなさい!とか。
他の会社との契約書をきちんと管理しなさい!とか。(30秒で取り出せ)
36協定(一ヶ月45時間、一年360時間以上の残業をさせてはならない)とか。
避難訓練をしなさい(消防署立会いの元で)とか。
高いものを買ったり、研修に行ったりするのに「稟議書」を書きなさいとか。
酒を飲んで車を運転したら「クビ」だとか。
何もかも文書にして残しておきなさい(議事録を書きなさい)だとかです。
不思議なことにやっていなかったことに対しては、誰でもが「そんな面倒くさいことするの?」と言うのですが、それでもやり続け習慣になってしまうと「当たりまえ」になり、やらない人を見ると「だらしがない」と思うようになるようです。
福岡の市役所職員が酒酔い運転で、幼い子供たちを死に至らしめたことによって、全国に普及した酒酔い運転に対する厳しい罰則は、その後も厳しくなっていく一方です。
これは「正しい方向」に向かっているために決して後戻りはしないでしょう。
今まで忙しいとか、効率がいいとか、合理的だとかの理由でまかりとおってきたものがどんどん「正しい」方向へながれ、正しいことだけに後戻りはしないのです。
だって(しばらく事件もなくなったし、酒酔い運転の罰則を少し緩めようか?)なんて誰も考えるはずないですものね。
そういえば中国に行ったとき、これは日本の方が優れているなと思ったことは、ほとんどマナーに関することでした。(日本で5つ星ホテルのロビーを、くわえタバコで歩く人はいない)
バブル崩壊を乗り越えた日本経済は今、良い商品を作ったり、良いサービスを提供したりするだけでなく、正しいビジネスを行って収益を上げるというステージに上がろうとしているのかもしれません。
もう、以下のような会話は本当にナンセンスな話になるでしょう。(実話)
「このお店には宅建主任者は何人いるんですか?」
「そんなやつはいねえよ」
「あっそうなんですか。誰かに借りてるんですね。」
「そうだけど。そもそもうちの店では、従業員が試験受けたいなんていったって、受験禁止だから」
「えっ受験したらいけないの?」
「あったりめぇだろ。あんなもん取ったら、ちゃんと営業できなくなっちゃうじゃねえか。これは法律に違反してるだの、変な手数料取っちゃいけねえだの。そんなこと言ってて、不動産屋が商売できるかよ」
「・・・・・・・・・・・・」


Posted by 金丸 : Comment(6) | 2006.12.28.

昨日の@ドリームDAY&大忘年会に御参加された皆様、本当にありがとうございました。至らないところも数々あったとは思いますが、これからもさらに役立ち、さらに楽しいイベントへと進化させていきたいと思います。
今年の@ドリーム大賞はクーパーズ不動産さんと言って、とても真摯に業務をされている方でした。昨年のサクラホームさん、@ドリーム大賞という企画はなかった時代でしたが、シガレットホームさん、ランドハウジングさん、アルファーランドさんなどが、歴代その栄冠に輝き、今回は審査員として投票してくれました。(もちろん私も)
いつも審査をしていて思うのですが、実は大変な接戦になることが多く、さらに言えば朴訥だったり、緊張したりして本当はもっともっと良いのにうまく評価されなかったりする会社があって、発表者全員が表彰されてほしいと思ってしまいます。
二年も続けて参加してくれた大万不動産さん。今年もだめでした(笑)来年も出てくださいね。(もっともっと成功しましょう)
大忘年会が終わったのは8時。総勢250名に及ぶ不動産業界にかかわっている人々が、夜の街に繰り出しました。
あっちでもこっちでも、いろんな新しい仲間ができていることでしょう。いろんな新しいアイデアを聞いているのでしょう。
来年も皆さんに会えることを楽しみにしております。
ps:昨日の講演が私にとって今年最後でした。数えてみたら134回目(笑)今日はなんだか気が抜け・・・・・られません。ISO19001の更新のための本審査でした。今やっと終わり、さあこれからリングアンドリンク社の大忘年会です。今日は飲むぞっと。


Posted by 金丸 : Comment(3) | 2006.12.22.

 今年もこの季節がやってまいりました。品川でやるあれです。
 12月21日「@dreamDAY&PARTY
 現在の日本におけるインターネット不動産をテーマにした最大の勉強会。昨年の参加者は250名。今年はもっと多くなりそうです。
実は我々が提供している@dream2000は、そのソフトのコンセプトや機能についてはもちろん自信がありますが、機能としての最大のコンセプトが「設備」であるため「使い手」によって大きく効果が左右されます。
設備とはどういう意味かといいますと・・・・・・
今から20年前私は機械職人でした。旋盤やフライスなどを使って鉄やアルミを削る、機械加工屋さん(昔のリングアンドリンク:現在も加工業やっています)の職人だったのです。
旋盤という機械は丸い材料をつかんだ機械が、ぐるぐる回転しているところへ刃物を押し付けて削っていきます。
フライスという機械は、四角い材料を万力という道具で固定して、回転した刃物が材料を削っていきます。
どちらもその機械を作っているメーカーがあり、その設備を導入して職人たちが加工をしています。日本中の工場で毎日旋盤が丸い材料をぐるぐる、フライスでは四角い材料をがりがり・・・・・・・・・・どんな工場だとしてもそれは変わりません。
どこそこのメーカーの旋盤は使いやすいとか、精度が出るとかはありますが、お金を出せば誰でも買うことができます。
しかしおんなじ機械を使って、おんなじ刃物でおんなじ材料を削っても出来上がる製品の品質は職人の腕によってまちまちになるのです。そのことが職人が存在できた理由であり、ビジネスとして市場が成り立つ理由なのです。
もし、機械を買えばどこでもおんなじ製品ができたとしたら、一番いい機械を買える会社、つまりお金を持っている会社が一番になるに決まっています。そして小さな会社は消滅していきます。
どんなに素晴らしいビジネスモデルを考えたとしても、その商品が画一的であった場合、いつかは数社が市場を席巻しまうということです。
コンビニエンスストアやスーパーの進出によって、日本中からいくつの八百屋さんが消えたことでしょう。いくつの牛乳屋さんがなくなったのでしょうか。
インターネットは中小の不動産会社に喜びや不安を与えています。うまく対応できない会社にとって、どんどん進むインターネット化は大きな不安要素です。
しかしうまく使っているとか、もうけていると周りから言われている不動産会社でさえ、漠然とした不安感があるものです。
それはなぜでしょうか?
そこにインターネット特有の、正確に言えばデジタルという仕組みの問題点があります。
根上社長はHPを研究して、自分でホームページビルダーを使いこなし、インターネット不動産を成功させました。しかしインターネットは誰でもが使えるツールであるだけでなく、オープンなインフラです。今うまく行っているとしても、ライバル店は根上社長の会社のHPを研究することができます。
ブランド力を高めるために堀口社長はFCに加盟しました。しかしFCの本部はマスコミに宣言します。来年は1000店、再来年は1500店と。最初に加盟店に伝えたエリア戦略をなし崩しにして、ライバル店を増やして行きます。エリア戦略をなし崩しにしたことにより、加盟店が増えなくなったら、直営店を出してさらに収益の拡大を図るしかありません。FC本部の株主たちは成長が止まることを許さないからです。そのうち日本中がFC店になってしまいました。そのとき堀口社長は気がつきます。「日本中がFCになっちゃったけど、俺がFCに加盟している意味ってあるのかな?」
インターネット不動産を簡単に効率よく行えるソフトウエアを購入した長谷川社長。最初はうまく行っていたけど、ソフト会社はどんどんソフトを販売するので、いつの間にか周りの会社もインターネット不動産会社になって差がなくなってしまいました。
「最初は良かったんだけど、みんな同じソフトを買ってしまったから、どこも差がなくなっちゃって。今じゃもうあんまり効果がないや。これから先どうなるんだろう」
根上さんや堀口さん、長谷川さんだけでなく、意識しているかどうかは別にしても、経営者の嗅覚が、(こんなことが起きるのではないか?いやもう起きているのではないか?)
そんな風に感じて漠然とした不安を感じるのです。
【おんなじ機械を使って、おんなじ刃物でおんなじ材料を削ってもできる製品は違う。】
「いや不動産物件は変わらない。俺たちは不動産会社であって建築会社じゃないから、そんなことできないよ」という社長さん。
間違っています。
契約までのプロセスの作り方が、不動産会社にとっての「腕」なのです。そして消費者の願いなのです。従来のアナログ時代には契約するのかしないのか、まだわからないお客様に対して時間を使うことは非合理的でした。だからできるだけ早く契約に持ち込める営業、つまり契約寸前のお客様を見つける能力。そしてそのお客様を契約に持っていく能力。それらをもっている社員が成績を残すことができました。プロセスをカットすればするだけ効率が良かったのです。
しかし無料でコミュニケーションを取れるインターネットの登場と、手間をかけないでそのコミュニケーションを「継続」することができるデータベースの存在が、新しい契約へのプロセスの構築を可能にしました。
お客様は納得して契約したかったのです。チラシを見て問い合わせをしてきたお客様はそれ以外に情報を収集する手段がなかったから、仕方なく来店しただけなのです。
インターネットの登場はそんなお客様のストレスを解消させました。
わかってください。お客様は便利だからインターネットで不動産物件を探しているのではないのです。インターネットを使うことによって、毎月毎月何万円ものお金を払うかもしれない賃貸契約。一生を左右するかもしれない売買契約。そんな契約を納得して行うことが可能になるかも知れないと思ってインターネットを使うのです。
「ホームページにこんな機能があります。」「こんな検索ができます。」「きれいな写真がありますね。」「見やすいホームページですね。」消費者から見るとこれらはひとつも契約をする理由にはなりません。
インターネットは決して集客の手段ではありません。12月21日の@dreamDAYはインターネットの登場によって、契約をむすびたくなるサービスを提供することができる職人たちが一同に会し、そのノウハウを公開する日本唯一の機会です。
インターネットをコミュニケーションツールとして使いこなせるあなたの価値が職人の域に達すれば、だれに真似されようが、FCに加盟しようがしまいが、同じソフトを導入するライバルが増えようが増えまいが関係なくなります。
そして自分の腕に自信がついたとき、漠然とした不安が消えていきます。腕に自身のある職人が自身を持って生きられるように。そんな職人を育てられる会社の社長が胸を張って経営できるように。我々はそんな不動産会社をたくさん作るために仕事をしています。それがインターネット不動産のあるべき姿だと考えているからです。
すでに@dreamを導入された会社さんたちに向けた勉強会は、発売以来200回を越え、たくさんの職人技の紹介がされてきました。そんな中で今回12月21日に行われる@dreamDAYは一年間を通して最大のイベントです。
10社の事例発表だけでなく、さまざまなイベントを行います。@dream導入ユーザー向けのイベントですから、決して何かを売るためのものではありません。皆様の日々の業務に役立てるだけでなく、腕に自信を持って前向きな経営者になるためのきっかけにするために行うものです。
年末の忙しい折ではありますが、交通費を使ってでも、宿泊費を使ってでも、是非ご参加ください。リングアンドリンクソフト事業部一同、皆様のご来場をお待ちしております。


@dream2000 オブ・ザ・イヤー

スケジュールとお申し込み
(お申し込みの際には「バックドロップを見た」とアンケート欄にご記入下さい)


Posted by 金丸 : Comment(2) | 2006.12.16.

高松に来ています。
香川県ですから当然
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うどんです。
やっぱりおいしいですね。
明日は久しぶりに一日会社にいます。(それはそれで大変な一日ではありますが)
11月から殺人的スケジュールの上、エコノミー症候群になってしまったようです。もしかしたら仙台で足が痛かったのもその為だったのかもしれません。そんなこんなでさすがに疲れています。(弱音)
さあ、明日もがんばりましょう!


Posted by 金丸 : Comment(1) | 2006.12.13.

先週は和歌山から大阪、茨城から新潟と渡り鳥のように移動していましたが、大阪で「あああ」という経験をしたので紹介します。
その日は大阪の南の方「平野区」というところに行ってお話させていただいたんですが、その帰り道「難波」から「新大阪」まで御堂筋線という地下鉄に乗りました。
結構長い講演だったのと、旅回りの疲れも手伝って車両に乗り込むと「ふー」とため息をつくほどでした。
そんな疲れた状態であまりこんでいない社内を見回していましら、かわいいお嬢さんと目が合いました。
地下鉄はだんだん進んで「本町」という駅でたくさんの乗客が乗り込んできます。このときなんだか感じたんです。(俺ののこと見ている女の人が多い)
次の駅でも乗ってきた人がなんだか私見ているような気がしました。
(なんか俺もててる)
はげて以来感じていなかった感覚です。
なんだかわからないけど、久しぶりにもてている私を乗せて颯爽と走る地下鉄御堂筋線。
本町の次か、次の駅に着いたときに社内放送が聞こえてきました。
「女性専用車両は車両の中央なんのかんの・・・・・・・」
はっとして回りを見回すと、混んだ社内はすべて女性。
顔が真っ赤になったはずです。しかし何で大阪は真昼間に女性専用車両が走っているんでしょう。しかも車両の真ん中に。
*ちなみに東京は朝と夜のラッシュ時に、最後方車両一両だけが常識です。
「エスカレータの並び方が逆なのは知っていましたが、女性専用車両が昼間に真ん中の車両にあるなんて知らなかったから、ものすごく恥ずかしい思いをしましたよ」と後日友達に話したところ。
「金丸さん一番恥ずかしいのは、女性専用車両に乗ってじろじろ見られたのに、もててると勘違いするその性格ですよ。信じられない」
といわれました。そうかも知れない。


Posted by 金丸 : Comment(0) | 2006.12.10.