先週の日本歯科新聞に出ていた記事です。
調査は主要産業に雇用されている労働者の賃金や雇用形態、勤続年数、年齢などの実態を把握するために毎年6月に都道府県労働局、労働基準監督署を通して厚労省が実施しているもの。
調査対象の企業規模が10人以上で、歯科医師が項目として設けられた17年の歯科医師の年収904万7600円と比較して、24年は金額で225万3600円、割合で24,9%減少している。職種別の同現象率で弁護士の69,4%、航空機客室乗務員28,8%に次いで歯科医師は3番目に高い割合となっている。歯科技工士と歯科衛生士は17年との比較では、34万3600円、11万5600円それぞれ増えている。
うわーこんなになってるんだ。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2013.5.23.
みなさま昨日はご苦労様でした。
400名もの参加者をお迎えして、今年の東京業者交流会も無事(たぶん)終えることができました。
私も拙いお話をさせていただきましたが、その中で今年の「本」を紹介するのを忘れていた事に、今気づきましたのでここで紹介させていただきます。
「仕事の哲学」 安田正 著
非常に読みやすい本で、内容も単純ですが、とても役にたつ本だと思います。
中身の一部を紹介すると、
「ごちそうをしてもらった翌日、平社員は90%がお礼メールをしない。
部長でも、80%がメールをしない。
しかし、役員クラスでは100%朝7 時にメールが来る」
沢山の経営者や管理職と関わって来た著者の経験から出てくる逸話が満載なのですが、考えさせられます。みなさんも良かったrたお読みください。
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2013.5.15.
最近は士業の方々と仕事をする機会が増え、彼らたちの悲しい叫びが伝わってきます。
日本がデフレに突入したのは20年前。それ以来GDPはホンの少ししか伸びていません。経済はあまり成長していないわけです。それに合わせるように出生率が低下し、とうとう人口が減っていく時代になってしましました。(これを人口オーナスといいます)
人口が増える時代を人口ボーナスと言いますが、当然GDPも伸長し経済も発展していきます。世界各国のこれからを語るとき、その国の平均年齢をベースに語るのが最も信憑性があるという説もあるほどです。
*ちなみに大体ですが、現在の平均年齢はインド25歳、中国35歳、アメリカ37歳、ロシア38歳(ただしロシアの平均寿命は非常に低い。ウオッカのせい?)、イギリス40歳、日本は45歳です。ゾッとしません?
人口が減っていく時代の影響を受けた不動産業界では、4年前からとうとう業者の淘汰が始まっています。10年前14万社強あった業者数が今では12万社強と1割以上減っています。この流れは続いて行くでしょう。ただその嵐の中で、もがき苦しんでいる会社には失礼に聞こえるかもしれませんが、決して悪いことばかりではないはずなのです。
市場が縮小したら、プレイヤーの数が減って均衡する。これが起きてくれれば生き残った会社には相応の市場が残るはずだからです。
製造業では日本国内の工場数のピークが73万、現在は40万強。実に4割減。それに伴って従業員数もピークの1603万人から998万人へとやはり4割減。しかし生産額は上がっています。生き残った強い会社が市場を成長させているのです。
一方で資格で食べられる市場ではこの淘汰が起こりません。不動産業も確かに資格が必要なビジネスですが、それを前面に出してやっているわけではありません。なければビジネスの途中で困るというのが資格です。
それに比べてお医者さん、歯医者さん、弁護士さん、司法書士さん、行政書士さんなどは、資格がなければ誰も見向きもしません。というか犯罪者となります。
人口ボーナスの時代にはお客さんも仕事も増えて行きますから、資格さえ取れればそれでもう食って行くことができました。ところが人口オーナスの時代になると。。。。。。。。
GDPが伸びないのに、資格試験は毎年行われます。歯医者さんも弁護士さんもこの20年間毎年毎年2000人ずつ増えていきました。つまり市場が成長していないのに4万人もライバルが増えてしまったのです。これはきつい。一ヶ月9800円で顧問を引き受けますよって弁護士さんも当たり前、とうとう歯医者を辞めてタクシーの運転手を始めた人がいるなんて話も聞きました。
そんな中、司法試験合格者3000人計画が見直され、2000人へと現状維持が決まったようですが、市場が同じなのにまだまだ毎年2000人にライバルが出てくるわけです。本当は毎年2000人減らさなければならないはずです。歯医者さんも、司法書士さんも、みんな同じ状況になっています。
そう考えると、淘汰が起こる市場の方がチャンスがあると思いませんか?
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2013.3.29.
偉そうに言うのはちょっと気がひけますが、どうしても気になるので書きます。
福島の第一原発は大変な状況になっているようです。昔、柳田邦男さんの「恐怖の2時間18分」(文春文庫)を読みましたが(アメリカのスリーマイル島の原発事故を克明にたどった本です)、その時にほんの小さな失敗が、人的ミスが重なることによって大きな危機を起こしてしまう恐怖を感じました。
今回のマスコミ報道の中でも、東電の初期対応が悪かった(すぐに海水を入れればよかったじゃないか。もしかしたら完全に廃炉にしたくなかったから判断が遅くなったんじゃない?)みたいなことが言われています。現在の状況を考えたらそれも一理あるかもしれません。
また官邸からの報告と、原子力保安院、東電の報告にずれがあって、指揮系統がまとまっていない。それが正しい対応できない理由とも報道されています。
昨日は東電の報告にあった放射能レベルがひとけた違っていたようです。何たることかと、鬼の首でもとったような騒ぎです。官邸でもこのようなミスは重大なことだと記者にコメントしたそうです。
さらにいろんな番組でいろんな有識者がコメントをしていますが、ネガティブだったり、ポジティブだったりどれを信じたらいいのかと、情報番組のコメンテーターたちが話をしています。だけどおかしくありませんか。
そもそも情報番組のコメンテーターなんて、芸能界で芸能ごとをやっている素人でしょう。まるで週刊誌のごとく素人が好きなように話をしても、それが間違ったとしても責任をとるわけではないのですよね。
いろんな有識者がネガティブやポジティブなことを言うから、国民は混乱するって言うけれど、いろんな有識者を片っぱしから連れてきて、ほんの少ない時間でコメントさせてるのはマスコミ自身じゃないですか。
さらにさらに言えば、報道番組の中で先週の内容にミスがありました、謹んでおわび申し上げます。なんて毎回やってるじゃない。あなた方に東電を批判できる資格なんてあるんでしょうか。
日本はいつの間にか、悪くいわれないように、失敗しないように。いつからそんなことばかり考えるようになったのでしょう。震災はもう起きてしまったんです。これから復興するには作り上げなきゃなりません。持ってるものがなくなったんだから、失敗しないようになんて思っても意味がないと思います。
先日東電の協力会社の3名が危険な地下で作業中に被曝されました。今度もマスコミは東電がちゃんと危険回避をしていたのか、誰が悪いのかという報道ばかりです。ですがこの事故をこれ以上ひどくしない為にはだれかが危険と隣り合わせの作業をしなければならないのは事実です。もし危険があるからと、作業員を全員撤退させたら、今度は無責任と喧しく騒ぐのでしょう。
私は今回被曝された作業員を「英雄」と報道するべきだと思います。そして今現場で作業している方々もみんな「英雄」です。いつか来る事故後に、福島や宮城や茨城の農家が、漁師が仕事ができるように、避難している人たちが地元に帰れるように、命をかけて作業している英雄です。マスコミはそんな報道をするべきだと思います。
Posted by 金丸 : Comment(7) | 2011.3.28.
明けましておめでとうございます。
皆様今年もよろしくお願いいたします。
さてお正月も明け、明日あたりからは本格的に仕事が始まる雰囲気ですが、今年はどんな年になるのでしょうか?昨年の秋以降不動産業界にも薄日が差してきているのを実感しますが、マスコミでは相も変わらずネガティブな話が氾濫しています。本当はどうなのでしょう?
不動産業界以外に目を向けてみると、すぐにではないけれども中期的には期待できるいくつかの傾向が見て取れます。たとえばアメリカの景気。だんだん良くなっているみたいです。ドル崩壊などの心配ももちろんありますが、少なくともそれがなければこれからは上向きです。
ユーロの危機も確かにそうでしょう。ギリシャやアイルランドに続き、ポルトガル、スペイン、イタリア、果てはイギリスまでもが危ないといわれていますが(安心なのはドイツだけだとか)、なんとかもつような雰囲気です。
一昨年の末に自動車業界のことを書き、珍しくその線で進んでいますが、電気自動車の今後を考えても日本の未来はそう捨てたものではないと思います。
電気自動車の肝はもちろん電池ですが、現在の主流であるリチウムイオン電池では、なかなか差別化できず世界中のメーカーの中に日本のメーカーも埋没してしまいそうです。しかしその先と言われている「NAS」(ナトリウムイオウ電池)では先を行っているそうです。NASって見たことあるかも知れませんが、プラグをつながないでも充電できる電池です。駐車場に止めておくだけで充電できる電池です。
電気自動車の性能を測る上で一番注目されるのは走行距離ですが、リチウムイオン電池は走行距離は確保できても馬力が出ないことが問題で、商用車などには向きません。そこでNASなのです。
ちなみに電気自動車の走行距離って実はあんまり意味がないんです。たぶん実用化が進むかどうかはその寿命が一番だと言われています。携帯電話の電池と同じで最初は300キロ走れるかもしれませんが、1年たったらフル充電しても30キロじゃ使えませんでしょ。そんな研究でも日本の企業(日産と三菱)は先行しているといわれています。
合わせて「ヤマダ電機」
ヤマダ電機が電気自動車を売るそうです。これも至極もっともでヤマダ電機が本当に売りたいのはたぶん電池。寿命の問題に気がついたからにほかなりません。こんな風にいろんな業界がアンテナを高く立て、すぐに反応するようになったのはつい最近のことだと思います。さすがに何となく廻りとおんなじにやっていれば食える。みたいな感覚がなくなってきた証拠です。
ここ数年は、当社のソフトウエアを導入される不動産会社の姿勢も非常に前向きです。裏を返せば危機感いっぱいということです。政治をみているとお互い足の引っ張り合いに終始し、まったく危機感がないように感じますが、政治に頼れないと感覚的に感じ、しっかりと覚悟を決めた(自分でやらなきゃ)企業や、個人から危機感の裏返しとして、前向きな考えや行動が始まったのだと思います。
91年のバブル崩壊までの日本は、戦後の復興期を経て高度成長。そして世界有数の経済大国になっていきました。ちょうど今の中国が同じ雰囲気なんでしょうが、このころまではとにかく働けば成功する時代でした。商品もサービスも消費者が飢えていたのですから当然です。
そのため製造業では「ちゃんと作る」ことが一番重要でした。(作れば売れたからです)サービス業でも同じで売れる商品を欠品しないようにとか(POSシステム)、在庫をうまく処分するとか(バーゲン)そんなことが重要視されていました。
社会全体の雰囲気もそうでした。ちゃんと作るやちゃんとやるためには、こうするといいという問題があって、その答えを正確に理解して行動することが求められます。そのため試験でいい点数を取ることが重要だったんです。問題解決型人間を社会全体で求めていたんですね。
しかし最初のバブル崩壊以後は社会全体が変わってしましました。「もう持ってる」消費者や「いまの生活でいい」消費者に商品やサービスを売るには「いい製品でしょう」「いいサービスでしょ」と言ったって売れません。お母さんが子供たちに「おいしいから食べなさい」と説得してるのと同じです。
こんな時代に一番大切なのは、課題を見つけて解決する能力です。人生とはいかに生きていくべきか。すぐに答えの出せないようなそんな課題を見つけ出し、そしてその課題のために何が必要なのかを考え行動する人材が求められる時代になったのです。
答えが出ないことを解決することはできません。答えが出ないことを解決しようとするのは実は「挑戦」というのです。
問題を見つけ出して挑戦する。そんな人材が求められ、そしてその集合体として企業がある。そんな企業が成長できる時代の始まりがこの2011年なんだろうな。とそんなことを考えています。がんばりましょう。
Posted by 金丸 : Comment(2) | 2011.1.10.