今月ずいぶん久しぶりに山梨県の甲府に行くことになり、その時「スイカ」が使えなかったことを思い出しました。デビッドカードとして関東の鉄道系では、有名なスイカですが、甲府はまだ対応できてなかったんですね。
ところでこのスイカ。スイスイ通れるカードということから名付けられたと思うんですが、
近畿に行くと「イコカ」になります。これから旅行に行こか!てな感じで名付けられたんでしょう。
名古屋では「マナカ」ここら辺から鉄道とあんまり関係なくなってきます。
多分日本の真ん中という意味で付けられたんでしょう。
そして北海道では「キタカ」もうここまで来るとダジャレです。でも好き。
最後に九州ですが「スゴカ」もう開き直っていますね。でもやっぱりこういうの大好きです。
Ps:ところで先日当社の宮越君に待望の長女が生まれました。その名は「アスカ」です。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.9.5.
僕は新宿紀伊国屋書店のレジの前に立って随分昔に思っていたことを思い出しました。
小学校の頃、本好きだった僕は学校の図書室の本はあらかた読み、自転車で15分ほど行った田無という駅に近い「丸岡書店」に通うようになりました。丸岡さんという(多分)おばさんがいつもレジに座っている小さな本屋さんです。
学校の図書室の本は、やはり学校ですからある意味冒険心のない品ぞろえであるのに対して、街の本屋さんは小さいながらもいろんな種類の本があり(もちろん教育上良くない本も)、小学校の5年生の僕にはそれはそれは楽しかったのを覚えています。
毎日のように通い始めた僕は、母親から「本を買ってくるから」とおこずかいをもらって出かけたのですが(本を買う為のおこずかいを惜しまない大人の習性はよくわかっていました)、さすがに毎日となると母親も黙っていられません。「もっと字の小さい本を読みなさい」とか、今から考えれば笑っちゃうようなことを言い出していました。僕も少しは悪いなと思い始めて、できるだけ本は買わないで立ち読みをするようになったのですが、なにせ小さいお店です。たいていお客さんは僕だけでしたので、とても目立つのです。1時間も立ち読みをしていると、丸岡おばさんがハタキで本棚を掃除し始めます。そうすると僕も悪いなと思って帰っていった。ちょうどそんな頃、学校の休み時間に篠崎くんが僕になにやら話かけてきました。手にはA3サイズくらいの紙を持って。
「金丸。これ何かわかる?」
それは“天気図”でした。
緑色の日本地図が真ん中にあって、その周りは海でした。そこに綺麗な等高線が鉛筆で書かれたものです。
「すごいだろう」篠崎くんは得意げに言います。そして僕も素直にすごいと思いました。まるでピアノを弾ける女の子や、足の速い同級生に思うあこがれのような気持ちと一緒でした。
「これ自分で書いたの」「そうだよ。天気図の用紙は本屋で買ったんだけど、この等高線やらなにやらは僕が書いた。」そして篠崎くんは、ラジオには短波放送というのがあって、毎日朝と夕方に気圧の情報を流している。海に出ている漁師さんなんかは、それを聞きながら毎日天気図をかいていることなどを僕に話ました。
「僕にもかけるかな?」「書けるよ。金丸もやってみる?」
篠崎くんは天気図の用紙は小さな本屋さんには売っていないこと、この辺で売っているのは新宿の紀伊国屋であると教えてくれました。「じゃあ今週の日曜日に一緒に買いに行こう」こうして僕は初めて新宿の紀伊国屋に行ったのです。
新宿という街に行ったのも初めてだったと思います。ものすごい人で、どうしてみんなぶつからずに歩いているのか不思議に思いました。西武新宿駅で降り、新青梅街道を横切り、今の新宿アルタの前に出て左に曲がり200mほどいったところに紀伊国屋はありました。ビル全部が本屋さんであることにまず驚き、エスカレータがあることに二度驚きました。(エレベーターもあった)
いろんな売り場をエスカレータ越しに眺めながら4階まで行き、そこで篠崎くんと一緒に天気図を買いました。そのあとで1階づつ降りながら、いろんな本棚を見て回りました。そこは僕には夢のような場所でした。何しろそこには丸岡おばさんはいません。立ち読みを咎める人などどこにもいないのです。誰もが真剣に「立ち読み」をしている本屋さんそれが僕が初めて見た紀伊国屋だったのです。僕は翌日から短波放送を聞きながら悪戦苦闘して天気図を書くようになりましたが(このことがきっかけで中学では野球部の傍ら天文気象クラブにも所属しました)、その週末から紀伊国屋通いが始まりました。
毎月何回か紀伊国屋通いが始まってからしばらくして僕は中学に進学しました。中学では野球部に入ったので、朝から晩まで練習があり、土日にもあることがあったので、毎週というわけには行きませんでしたが、毎月一回は最低紀伊国屋に通っていました。僕もだんだんと大人になり、新宿にも慣れてきたので、紀伊国屋だけでなく、友達を誘って映画を見たり、伊勢丹に行ったり、時には喫茶店でコーヒーを飲んだりしました。そんな頃紀伊国屋のレジで順番を待っている時ふっと思ったのです。本屋で働いている人の服装や髪型がダサい。と。
女性の従業員でパーマをかけている人は皆無でした。メガネをかけている人はどう見ても新宿の平均より多いと思いました。ブラウスのボタンは一番上までかけています。そしてスカートはキュロットスカート。ベージュ色で膝上丈に紺のハイソックスならまだマシですが、紺色でひざ下10cm。そして、女性の半分くらいは肩にフケがついていました。
そんなカッコをしている店員さんばかりがいるってことは、本屋さんはみんなそうなんだ(ダサいカッコをするのが本屋さんの文化なんだ)そう思いました。そしてほかの本屋さんに行ってみても同じだったのです。(もちろん丸岡おばさんも)そう考えるとフケもキュロットスカートも気にならなくなりました。その後現在までずっと、本屋さんのレジに立つと、店員さんの肩を見るようになりました。フケがついているとほっとするのです。(決して好きだとか、素晴らしいだとか言っているわけではありませんが)それが僕が知っている本屋さんだからです。僕の人生を少しづつ支えつ続けてくれた本屋さんなのです。
最近はアマゾンで本を買うことも多くなり、残念ながら肩のフケを見ることが少なくなりました。そして書店でも相変わらずの制服ですが、フケはあまり見なくなりました。でも、もしかしたらそれが本が売れなくなった原因なのではないのか?真剣にそう思うことがあります。文化が変わるとき、それは従来当たり前だったことが少しづつ、その当事者にはわからないけれども消えていく。まるで結婚20年の夫婦がパートナーの好きなところを思い出せなくなるように。
不動産会社にもそんな変化が見て取れます。20年前なら新規で開業するお店は、社長の名前のついたなになに不動産でしたし、緑色のテントがついたお店にガラス窓。どこにもアットホームやマイソクの図面が貼ってあり、そしてその物件は既にない。お客さんだって突然尋ねるんですから仕方がありません。「今確認したんだけどその物件は終わっちゃったみたいだね。でもおんなじような物件がここにもあるんだけど」そう言いながら商談をはじめる。そんな姿が知らぬ間になくなっているのを感じます。書店の店員のフケと同じように、タバコ臭い車もなくなっているようです。それはいいことだよね。確かにそうです。でもいいにつけ、悪いにつけ、文化が変わるとき、同時に時代は変わり、新しいビジネスモデル、新しい価値観が芽生えてきているはずです。それを見つけられたものが新しい時代の主役となって行くのでしょう。
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2012.7.23.
新しい(そして爽やかな)バックドロップへようこそ。暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。今日は涼しく過ごしやすいです。ご無沙汰しております増上寺でございます。
埼玉熊谷で39度を記録した前日に愛車のラジエーターがイカレテしまい、尚且つ翌日(熊谷39度の日)は車で役所や銀行など回る予定が急遽電車で。「人ってこれだけ汗かいても倒れずになんとか歩けるのね」というほど汗をかいたのがつい去年のことのようです。去年のことでしたが。その後、車も買い替え、今年はそれほど暑さに苦しむことなく快調です。
「社長、以前お話ししていましたバックドロップの移転ですが」
「をを!どうなった?」
「このように新しく(そして爽やかなに)出来上がっています」
「いいねえ!」
「後は移転を待つばかりです」
「ん、わかった!」
「実はちょっと問題が」
「ん?」
「URLも変わって新しく(そして爽略)移転なのに、記事がないんです」
「・・・・・・・・」
「お分かりかと思いますが、移転は社長の新しい記事待ちです」
そんなこんなで移転作業完了です。
来週あたりから更新が始まり(たぶん)、その後はジャカスカ更新(きっと)、もしかしたら毎日更新なんてこともあるかもしれません(淡い期待)。
ちなみに、新(そして略)バックドロップでは一つのテーマについて連載形式で更新することもありますので、楽しみに待っていてください!楽しみにされたらきっと更新頻度は(間違いなく)上がります!
(という名のプレッシャー)
Posted by 増上寺 : Comment(0) | 2012.7.20.
米マイクロソフトは9日次世代版の基本ソフト「ウィンドウズ8」を10月に発売すると発表した。新OSは急速に普及するタブレット型の多機能端末にも対応したのが特徴で、MSは独自ブランドのタブレット端末も発売して、先行するアップルに対抗する。
とうとう発売ですね。
ところでシステム開発の世界では、競争心を煽るというか、頑張らせる為というか、同じ路線の開発を複数のチームで行うというのが割とよくあります。MSさんやGoogleクラスになると当然そういう体制だと思うのですが、そうなるとちょっと(ホンの少し)不安になることがあります。
MSが最初に爆発的に有名になったのがウィンドウズ95。(その前にウィンドウズ3.0ってのがありましたが)そのあとがウィンドウズ97。そこまではよかったのですが、その次に出たのがウィンドウズ2000。そしてほぼ同時にリリースされたのがウィンドウズME。この頃パーソナル系とビジネス系が統一されたという時代背景がありますが、そのせいでいくつかのチームが統合された可能性があります。
混乱の中で2000とMEは現場でいくつかの問題を起こし(もちろんアプリケーションメーカーの問題のほうが大きかったのですが)そしてXPが登場します。このOSは過去の問題をクリアーして非常に安定性の高い素晴らしいものでした。(今でも世界で一番使われているかもしれません)ですがその後継のOSビスタはそれはそれはひどいものでした。
そしてその問題を理解した上で登場したのがセブン(7)でした。ビスタの問題を見事にカバーした素晴らしいOSです。と、考えてみると一回ごとに良いのと、悪いのが交互に登場しているという歴史的事実が浮かび上がります。さて今度はどうなるのでしょう?
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.7.12.
日本経済は少子高齢化による需要不足という構造問題を抱える。だが人口を年齢別に区切って比較すると別の姿も見えてくる。最も人口が多いのは団塊世代である60~64歳だが、次はそのこどもたちに当たる35~44歳だ。この世代は住宅購入の「適齢期」合計で1900万人にも達する。リーマンショック後に住宅取得意欲は低下したが、再びマイホームに目を向け始めた。
長期金利の低下を受けて住宅ローン金利は低水準だ。10年2月からは政府が住宅ローン金利の優遇幅を拡大した。住宅金融支援機構の長期固定型住宅ローン「フラット35Sエコ」を使って3000万円を30年間でかえす場合、2年前に比べて総返済額は300万円も少なくて済む。
長谷工アーベストが今年1月に近畿圏で実施した調査では、住宅購入を検討中の人の5割近くが「2年以内に購入したい」と答えた。1年前は3割強で「今が買い時」と考える人が明らかに増えている。
賃貸は実情の比率が多いと思いますが(住むところが必要)、売買市場はたいていは今住んでいる家があるので(家がほしい)という、消費者の欲求に左右されているところがあります。前向きな欲求に左右される市場の場合は上向きにする時、世の中の「上のほう」が作っている傾向があります。来年の流行を1年前に決めてしまう(誘導してしまう)ファッション業界に似ています。
*ただし下向きの時は制御できません。
そういう意味では、売買系の不動産会社さんは少し強気(というか明るい気持ち)に、シフトしたほうがいいのかもしれません。同じ紙上で住友不動産の社長が、2年後に過去最高益を狙うという記事も後押ししている気がします。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.3.28.