米マイクロソフトは9日次世代版の基本ソフト「ウィンドウズ8」を10月に発売すると発表した。新OSは急速に普及するタブレット型の多機能端末にも対応したのが特徴で、MSは独自ブランドのタブレット端末も発売して、先行するアップルに対抗する。
とうとう発売ですね。
ところでシステム開発の世界では、競争心を煽るというか、頑張らせる為というか、同じ路線の開発を複数のチームで行うというのが割とよくあります。MSさんやGoogleクラスになると当然そういう体制だと思うのですが、そうなるとちょっと(ホンの少し)不安になることがあります。
MSが最初に爆発的に有名になったのがウィンドウズ95。(その前にウィンドウズ3.0ってのがありましたが)そのあとがウィンドウズ97。そこまではよかったのですが、その次に出たのがウィンドウズ2000。そしてほぼ同時にリリースされたのがウィンドウズME。この頃パーソナル系とビジネス系が統一されたという時代背景がありますが、そのせいでいくつかのチームが統合された可能性があります。
混乱の中で2000とMEは現場でいくつかの問題を起こし(もちろんアプリケーションメーカーの問題のほうが大きかったのですが)そしてXPが登場します。このOSは過去の問題をクリアーして非常に安定性の高い素晴らしいものでした。(今でも世界で一番使われているかもしれません)ですがその後継のOSビスタはそれはそれはひどいものでした。
そしてその問題を理解した上で登場したのがセブン(7)でした。ビスタの問題を見事にカバーした素晴らしいOSです。と、考えてみると一回ごとに良いのと、悪いのが交互に登場しているという歴史的事実が浮かび上がります。さて今度はどうなるのでしょう?
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.7.12.
日本経済は少子高齢化による需要不足という構造問題を抱える。だが人口を年齢別に区切って比較すると別の姿も見えてくる。最も人口が多いのは団塊世代である60~64歳だが、次はそのこどもたちに当たる35~44歳だ。この世代は住宅購入の「適齢期」合計で1900万人にも達する。リーマンショック後に住宅取得意欲は低下したが、再びマイホームに目を向け始めた。
長期金利の低下を受けて住宅ローン金利は低水準だ。10年2月からは政府が住宅ローン金利の優遇幅を拡大した。住宅金融支援機構の長期固定型住宅ローン「フラット35Sエコ」を使って3000万円を30年間でかえす場合、2年前に比べて総返済額は300万円も少なくて済む。
長谷工アーベストが今年1月に近畿圏で実施した調査では、住宅購入を検討中の人の5割近くが「2年以内に購入したい」と答えた。1年前は3割強で「今が買い時」と考える人が明らかに増えている。
賃貸は実情の比率が多いと思いますが(住むところが必要)、売買市場はたいていは今住んでいる家があるので(家がほしい)という、消費者の欲求に左右されているところがあります。前向きな欲求に左右される市場の場合は上向きにする時、世の中の「上のほう」が作っている傾向があります。来年の流行を1年前に決めてしまう(誘導してしまう)ファッション業界に似ています。
*ただし下向きの時は制御できません。
そういう意味では、売買系の不動産会社さんは少し強気(というか明るい気持ち)に、シフトしたほうがいいのかもしれません。同じ紙上で住友不動産の社長が、2年後に過去最高益を狙うという記事も後押ししている気がします。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.3.28.
先月エルピーダメモリーが倒産。製造業として過去最高の負債額だそうです。DRAMという半導体を作っていた会社で、世界第3位の売上高を誇っていた会社です。過去日本の半導体の象徴であったDRAMが、韓国勢に押され、なんとか立て直そうと日本メーカーのDRAM工場を国の主導で統合し、オールジャパンの体制を作ったのにもかかわらず、今回の事態に至りました。
もうひとつ先月は大きな事件がありました。AIJ投資顧問会社の「事件」です。投資顧問会社とは資産を当事者に代わって運営する会社の事ですが、その会社が顧客から預かった2000億円もの資産をほぼ失っていた事が発覚したのです。投資を委託していたのは、年金基金が主だったそうです。これは悲劇です。私はこの2件の事件は、ある意味同じ原因から発生している気がします。
それは両方とも日本という国が、追い詰められたからこその失敗だということです。一昔前の成功体験が通用しなくなった事の象徴ではないかと思うのです。
エルピーダが作っていたDRAMは、80年代から90年代にかけて日米半導体戦争などと言われた時の、日本の主力商品でした。アメリカではあまりに日本の輸出攻勢が激しいので、輸入数量に制限を付けようとした為、日本ともめたのですが、結果的に日本からの輸入は少なくなりましたが、日本のメーカーが現地生産することで、双方丸く収まるという結果になりました。アメリカではそんなに輸出するなと言う一方で、自国でDRAMを日本の品質と価格では作れなかったからです。(ただし作らなかったという説の方が今は有力です。もっと付加価値のあるLSIは今やアメリカ製が基本ですから)
東芝、日立、NEC等が切磋琢磨して達成した市場の占有でしたが、後から参入した韓国はサムスンを主体とした、国を挙げての追い上げをし、そして一気に日本勢を追い抜いたのです。日本がかつてアメリカやヨーロッパに対して行った事と一緒ですね。(城山三郎著 官僚たちの夏)そして今や半導体だけでなく、家電も同じようになっています。これもかつての日本と欧米との競争が、アジアと日本の競争におきかえられただけなのかもしれません。
こうして日本の花形だった産業が衰退していくと、政府は景気刺激策を取らざるを得ず、金利を下げそしてその影響で株式市場も低迷していきます。ただでさえ花形企業の業績がわるくなって株価が低迷している中で、さらに株価は頭打ちとなり、国債金利の低迷も加わって、年金基金や地方銀行は投資先がなくなっていったのでしょう。そんな中、高齢化で年金支払いが増えて行ったら、なんとか良い運営先を探さなければなりません。そんな焦りの間隙を突くようにAIJのような事件は起こったのです。
極端ですが、もう日本でDRAMや家電は作らない方がいいと思います。係わっている人たちはつらいでしょうが、こういう流れは一度始まってしまうともう後戻りはできないものです。消費者が日本の為にも日本製がいいと心の中で思ったとしても、安くていい商品が韓国やアジアの国のメーカーから出ていたら、やっぱり消費者は買わざるを得ないからです。
消費者は冷たいようで実はしばらくは我慢してくれます。しかしその我慢している間にそれを察知して対策を打てなかった場合、それは今回のように一気に転換という形で具現化します。どんな市場でも起こることです。みんな気をつけなければなりませんね。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.3.9.
社会に出てからの人間の差は、結局は知恵とか知識とか言われる分野と、それに基づいた人間力の差です。これを一言でいえば「経験」ということになるのでしょか?学生時代の勉強のように一生懸命やれば差がつくと言うほど簡単なものではありません。
ところが実際の社会での経験は人それぞれであり、一般の人では非常に狭い世界の中でしか積み上げられません。不動産業でそれなりでも製造業の職人の知識は全く獲得できない。反対も同じです。それを補完するのが新聞であり読書であったりするものです。
私は若い人に必ず「新聞を読め」と言ってきましたが、そうでもしないと一向に社会がわからない、通用しないと痛感させられた事が枚挙にいとまがないからです。
そんな事を考えながら科学していくと、経験ってのは勉強しただけでは獲得できないのだから、たとえばライバルに10年先に行かれたとわかった時点で、その2倍努力しても追い付くのに5年かかる。いやライバルも同じ調子で生きているとしたらその間に2,5年進んでいるはずだからまた1,25年かかる。で、その1,25年の間にまた進んでいるのだから0,65年掛る。なんだかずいぶん時間がかかりそうです。
結局早くその事に気付いた人が勝つって事だと思います。一般に人の2倍の努力を数年続ける事なんてできませんから。
「そのライバルは目の前の会社ではなく市場」
我が社はソフトウエアと装置を作っている会社ですが、もしかしたらその成果物より、そんなことを伝える事が一番大事なことなんじゃないかな(一生懸命努力する)ということに尽きると思います。それができているのかと考えると、まだまだです。やっぱり当社も私もまだまだです。
Posted by 金丸 : Comment(0) | 2012.2.15.
昨日は高崎で仕事でした。ここは前橋からヤマダ電機も本社を移転してきて、今活況を呈している街です。
そんな高崎駅のロータリーにある不動産会社の、呼び込みチラシなんですが。。。。。。。
これちょっと引くんですが。高崎ではありなんでしょうか?
さらに
ここまで来ると、笑ってしまうのは私だけでしょうか?
Posted by 金丸 : Comment(1) | 2011.10.18.